【開業】クリニックの集患対策としてSNSは運営するべきか!?
2019.08.07 20:34
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医院・歯科医院の開業時に、まず用意するものは、物件、医療設備、看板などの『ハード面』ですが、そのあとに、ホームページ、予約システム、インターネット、スタッフなど医院の中身をなす『ソフト面』の準備が必要になってきます。
ホームページは今やほとんどの医院が用意するものですが、Facebook、twitter、instagramなどのSNSについてはいかがでしょうか?
現在は、SNS、facebookや、instagaram、twitterなどのアカウントを開設している医院も増えてきています。開業の先生にとってはSNS対策の是非は気になるところだと思います。
そこで、今回は、SNS運用の必要性について検討してみたいと思います。
クリニック集患ツールとしてのSNSの立ち位置
圧倒的1位はやはりホームページ
弊社のTwitterでの調査によると、「病院、クリニックを決めるときに、何を元に決めますか」ホームページ・google map・SNS・街頭広告等の4択で選んでいただいた結果、
1位 検索(ホームページ・ブログ)
2位 検索(google map)
3位 SNS
4位 看板、街頭広告、チラシ
(総投票334票、調査期間2019年5/20~22)
という結果になりました。1000票に至らなかったことはつっこまないでください。ご協力いただいた方につきましては、誠にありがとうございます。
病院を決めるときに参考にする媒体の1位は、現地の看板などをさし置き『ホームページが堂々の第1位』。
もしwebでのツールをどれか1つに注力するなら、2019年現在は、やはりホームページが効果的だと思われます。ただし、想定の患者層によりますので、あくまでも一般論です。お年寄りなど、非インターネットユーザーの多い地域では当てはまるとも限りません。
2位はgoogle map
またアンケート結果から、約17%の票を得ているGoogle mapも、最低限の設定もしておくことが必須といえるでしょう。
医院選びは、かかりつけの場合は、距離を優先して決める患者さんが多いと予想されます。
しっかりとgoogle mapの設定をしておき、webサイトや営業時間、電話番号もgoogle mapからも直接アクセスできるようにしておくことが重要です。
新規の患者だけでなく、既存の患者にとっても、「あそこの医院の予約をしよう」と思ったときに、mapから電話やサイトにアクセスできると便利です。
3位がSNS
SNSは3位と上位ではないですが、従来なじみのある4位の看板広告をさしおいているという点からすると、もはやSNSも無視はできない存在となっています。
特に競合医院が多いエリアや、SNSユーザーが想定顧客(患者)などで多い分野の医院は、SNS対策もするに越したことはないと言えるのではないでしょうか。
ホームページと比べたSNSのメリット
無料で運用できる
ホームページと大きく異なることは、SNSアカウントは「無料で」開設・運営できる(デザイン料・システム構築料・サーバーなどの維持費が不要)という点です。
アカウント開設までのスピード
通常完成までに数ヶ月かかるホームページと違い、アカウント開設までは無料かつ、facebookやtwitter、instagramなど主要なSNSもほぼ即時に可能です。
コミュニケーションツールとしても応用できる
SNSは、個人(見込み患者)も同等にアカウントを保有しているので、相互にコミュニケーションがとりやすい点がホームページとの違いです。facebookではメッセンジャー機能、twitter、instagramでもダイレクトメールが可能です。(受けるかどうかは設定できます。)
拡散できる可能性
SNSは通常フォローされている人のタイムラインと自身のアカウントのページに投稿が表示されますが、SNSのうち、facebookやtwitterだとSNS上でのシェア機能もあるため、拡散され、フォロワー以外の方にも閲覧してもらえる可能性があります。
ホームページだと滅多なことがない限り訪問者にしか閲覧されないため、この点は大きなメリットです。
ホームページと比べたSNSのデメリット
運営するのは自社(時間が必要)
SNS設定から運営まで代行してもらえる業者もありますが、比較的、企業規模向けなので、クリニックにとっては、院長やスタッフなどで協力して運営していくのが一般的だと考えられます。
経営者や役員のスタッフが、プライベートな時間を使って運営する分には、業務の範囲かもしれませんが、時給制のスタッフにプライベートな時間までも運営を頼むのはスタッフの負担になる可能性がので、勤務時間内に限定するなど、注意したいところですね。
自費のクリニックのように、指名があったりするような科だと、医院ではなくDrではなくスタッフ個人のSNS運用が活発な印象です。
コメント返しに手間がかかる
おそらく、医院としてアカウントを開設していた場合、コメントなどをもらった場合には、無視はしにくいので、ある程度はフォロワー形成のためにも、コメント返しなどをしなければならないと考えられます。
もし、SNSでのコメントは返さないと決めている場合は、プロフィールに「個別のコメントやDMには返答いたしかねます。」と明記しておき、別途ホームページのお問い合わせ先などを案内しておくと良いでしょう。
目的意識がないと、何をしているのかわからないことに
『ホームページのブログでアップしたコンテンツを1日2回発信する』などを特に決めずに、ついつい時間を忘れて、フォロワーのツイートや投稿をみたり、コメントしたりなどに時間をとられてしまうことがあると思います。
忙しいときは、投稿ツール(facebookページは標準装備、その他は外部ツールが必要)などを利用して、予約投稿を行うなど効率的に行うのがおすすめです。
また、もともとSNSは好き嫌いがあると思うので、院長・運営スタッフともにストレスにならない範囲での運営がおすすめです。
一定期間試験的に運営してみて、効果測定をして継続するかどうか判断するのも一つの手かもしれません。
結論
オンラインの集患対策としては、まずは、ホームページ、google mapの対策を行うことが第一。
結論から言うと、オンラインの集患対策としては、まずは、ホームページ、google mapの対策を行うことが第一。次の手立ての候補の一つとしてコスト0で設定、運営できるSNSを検討するのはありでしょう。
医院の想定顧客(患者)が、SNSユーザーでなければSNSを運営しても意味が全くないことになってしまいます。(ただ医院の知名度をあげたい、院長が有名になりたいなど集患以外の目的があるなら別です。)
集患に最も効果的なのは、実際にきた患者さんへの初診票などで、「何をみて来院したか」、「SNSは利用するか?(facebook、twitter、Iinstagram、TikTok)」など、自院のユーザーである『患者さん』を意識した調査を行い、その結果をもとに対策を行うことです。
また、近隣の同じ診療科や専門の医院がSNSをしているかどうかもリサーチして参考にしてみましょう。
もし「時間」と「精神的」な余力があれば、拡散の可能性もある無料のコンテンツ発信ツールとしてSNSアカウントを作っておいて損はないと言えます。
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