レセコンとは?電子カルテとの連携の必要性【知っておきたいレセコンの知識①】
2019.08.18 03:58
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レセコンとは?電子カルテとの連携の必要性【知っておきたいレセコンの知識①】
電子カルテに関しては、医療機関で働いていれば日常的に触っていると思いますが、「レセコン」はあまりピンとこないこともあるかもしれません。「レセコン」とは、一体何なのかを簡単にまとめました。
レセコンとは?
「レセコン」とは、いわゆるレセプト(診療情報明細書)を計算して、作成するコンピューターのことです。
医療事務などの専門の知識を持ったスタッフが会計窓口の裏手で作業をしているのをよく見かけると思います。
用途で分けると、レセコンには、医科用、歯科用、調剤用、DPC用のものがあります。
一般的なレセコンの機能
レセコンの機能は以下のようになります。
診療内容の入力
窓口会計(患者の支払い料金)の計算
レセプト作成(保険請求用)
処方箋発行
投薬使用量管理
お薬手帳、薬剤情報の発行
領収書発行
明細型領収書発行
(参考 wikipediaレセプトコンピューター)
「診療情報明細書」とは?
「診療情報明細書」とは、健康保険組合に医療費を請求するために、医療機関が作成する明細のことです。
医科入院・外来・歯科・調剤の4種類があります。
医療機関から請求されたレセプトが適正であるかどうかは、「支払基金」が審査し、健康保険組合に診療報酬請求を行います。
保険医療機関及び保険薬局から請求されるレセプトの提出方法をレセプト請求形態といい、オンライン、電子媒体及び紙媒体の方法があります。
保険医療機関等の数は約24万か所、保険者の数は約1万5千か所、毎月、取り扱うレセプトの数は約9,350万件です。
令和元年5月の統計によると、94%の医療機関が電子媒体でレセプト提出しており、紙媒体での提出の医療機関は6%のみです。(参考サイト 社会保険診療報酬支払機関 )
※支払基金
支払基金とは、保険者等の委託を受けて、健康保険制度での診療報酬の「審査」・「支払」を実施する審査支払の専門機関のこと。社会保険診療報酬支払基金法の規定に基づいて設立された民間法人(特別の法律により設立される民間法人)です。
レセコンと電子カルテの連携
医療機関が行った保険診療などの処置などを計算して明細書にする必要があるため、電子カルテとレセコンは連携していた方が効率が良いです。
一般的に、電子カルテの種類により、連携(接続)できるレセコンが限られているため、電子カルテを選択し、そこから選べるレセコンを選択するといった手順になるでしょう。
また、レセコンには、電子カルテと一体型になっているタイプもあるので、初めて開業するときは電子カルテを先か、同じタイミングで選ぶのが良いでしょう。 レセコンの方が電子カルテよりも変更が簡単なので、優先すべき順位を頭の片隅に入れておきましょう。
レセコンの種類
レセコンの種類には、日本医師会が提供する日医標準レセプトソフト(日レセ)と、民間企業のレセコンがあります。
シェアNo.1は初期のレセコン時代からの、PHC(かつての三洋電機)のメディコム。
日本医師会が提供する「日レセ」が国内シェア3位です。
ランキング順位はどちらも該当組織がサイトで謳っている順位です。 (国内シェア2位!と謳っている企業は今回は確認ができませんでした。)
以下からは、大手の医科向けレセコン製品をいくつかピックアップしてご紹介します。
診療所用医事コンピューター Medicom-HRiV
【URL】https://www.phchd.com/jp/medicom/clinics/mchri
【運営企業】PHCホールディングス株式会社
レセコンのパイオニアであるメディコム。レセコンとしてかんたん快適に日々業務ができるようこだわって作られています。また、レセプト点検の負担が軽減されるようこだわっています。バックアップ、セキュリティ、サポートなども充実しています。
電子カルテ機能もついた、医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRV」へ簡単に切り替え可能です。 レセコンシェアナンバー1のメーカーなので、スタッフさんも使い慣れている可能性がありそうですね。
しかも、PHCはIT導入補助金や中小企業経営強化税制の対象企業となっておりますので、補助金が利用できる可能性があります。詳細はホームページをご確認ください。 https://www.phchd.com/jp/medicom/subsidy
補助金に関する他の記事はこちら
【開業資金調達】医院やクリニックにもチャンスあり?!な国の補助金・IT導入補助金
Hi-SEED W3R
【URL】 http://www.hitachi-hs.co.jp/products/medical/hi-seedw3r/
【運営企業】日立ヘルスケアシステムズ株式会社
必要な情報をわかりやすく配置した画面構成で、業務の動線を妨げることなく操作が可能です。 受付・会計・請求といった、それぞれのシーンに適したインターフェイスを実現しています。 電子カルテ「Hi-SEED W3 EX」は会計処理まで可能で、切り替えのコストが0です。
Doctor SEED i
【URL】http://www.hitachi-hs.co.jp/products/medical/doctor-seed/
【運営企業】日立ヘルスケアシステムズ株式会社
必要な機能だけを集約し、業務を最大限に効率化しています。 初めての方でも見やすいレイアウトと使用頻度や操作動線に配慮して考え抜かれたボタン配列が特長です。
HOPE SX-S (ホープ エスエックス-エス)
【URL】https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/sxs/
【運営企業】FUJITSUヘルスケアソリューション
富士通は1968年に日本で初めて医事会計システムをパッケージ化した企業です。 ユーザインターフェイス専門のデザイナーと共同で全ての画面設計を行っており、洗練されて疲労が少なく見やすい画面、理にかなった画面操作を実現しています。オンラインマニュアルも整備されています。 窓口業務でのデータ入力時に、自動的にレセプト電算データを作成されるため、月末月初の作業負荷が大幅に軽減されます。 クラウドサービスで、WEB診療予約も利用できます。 また、同社の電子カルテもあるので、連携がスムーズです。
もっとレセコン製品を見たい方はこちら
さらにレセコンサービスをもっと見たい方はこちらの記事を御覧ください。(医科・歯科別)
【最新版】医科向けレセコンサービスGoogle検索上位10選
こちらの記事で紹介しているサービスと合わせて10個の医科向けレセコンサービスをまとめました。
Google検索上位で出てくる歯科向けレセコンサービスを6つまとめました。
また、こちらのサイト(外部サイト)にレセコンサービス一覧がありました。(2010年公開) https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1012/24/news07.html
まとめ
この記事では、レセコンに関しての基本をまとめました。 電子カルテと一体化になっている場合が多く、診療の効率を上げるには電子カルテの方を優先した方が良いと考えられるので、先に選ぶのは電子カルテ→次いでレセコンといった順番が良いでしょう。
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