看護師の開業!開設できる施設の種類・開業の方法
2019.11.20 13:34
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看護師も開業ができるということを知っていましたか?学生の時に開業ができるということを小耳にはさんでいた、あるいは実際に開業をした先輩看護師がいるけれどいざ自分がする場合にはどうすればいいの?看護師はどういった施設を開業できるの?といった開業にまつわる疑問をここで解決していきましょう。
看護師が開業できる施設とは?
まずは、看護師の資格以外に何も持っていないという方に向けて看護師の資格のみで開業できる施設をご紹介します。
訪問看護ステーション
看護師でないと解説することができない、最も認知度の高い看護師の開業施設です。入院期間が短縮化されて在宅で療養していくことが推奨されているという今日の医療の実態からニーズが高い分野になります。
中には小児科での経験を生かして乳幼児専門の訪問看護ステーションを開設する、リハビリのスタッフとともにリハビリ特化型の訪問看護ステーションを開設するなど他の事業所と差をつけた施設を開業する方もいらっしゃいます。
参考 日本看護協会出版会 http://www.jnapc.co.jp/products/detail.php?product_id=3210
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/tdfk02-05-04.pdf
全国訪問看護事業協会
通所介護(デイサービス)
介護分野の経験者で開業を検討する施設が通所介護です。訪問看護と異なり夜間に稼働しなくてよいというところが特徴です。看護師でなくても開設することはできますが、必要な人員基準に看護師が明記されているため看護師が開設することでこの基準がクリアできると考えてあえて看護師が開設するという例も少なくないようです。
https://www.care-advice.net/category/1533322.html
医療関係のビジネス
直接患者さんに携わらないものの医療に精通するビジネスを開業する看護師もいます。例えば、医療施設や新規オープンするクリニックなどへのコンサルタント業務、看護師の人材派遣の会社など看護師のスキルと経験を生かしてビジネスを展開されている方も多くいます。また、話題にもなったワンコイン健診を創設された方も看護師の資格を持っている方です。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/rinshoplus/people/201011/517351.html
https://carepro.co.jp/company/policy/
看護師の資格プラスαで開業できる施設は?
続けて看護師以外にも資格を持っているという方に、看護師の資格プラスαで開業できる施設をご紹介します。
看護師+助産師
看護師+助産師で最も多いのが助産院です。助産院は助産師が唯一開業できる施設でもあるため開業されている方が多いようです。5年の経験年数に加えて開業の基準となる業務経験(例えば分娩件数200件など)が細かくあるため、助産師免許を取得すればすぐに開業というわけにはいきません。ですが、自分の経験を生かして思い思いの助産院が作れるのが魅力と言えるでしょう。
公益社団法人日本助産師学会
http://www.midwife.or.jp/pdf/kaigyoukijyun/kaigyoukijyun.pdf
看護師+保健師
看護師の資格と保険師の資格を生かして開業されている方の例としては看護師や保健師に向けての研修講師、地域への保健指導をする施設など看護師単体と異なる経験を活かし、自身の経験やアイデアをもとに開業されたという事例が多いようです。
https://www.chiikihoken.net/pdf/network/net_muratay.pdf
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002g2a8-att/2r9852000002g2kz.pdf
看護師の資格は活かしているけれど医療業界ではない開業
看護師としての資格や経験は活かしているけれど医療業界と全く関係の内の分野での開業者も実は少なくありません。その中でも特に多い施設にスポットを当ててみました。
カフェ
医療的な相談を気軽にしたり医療従事者同士が悩みを打ち明けられるコミュニティカフェや高齢者が利用しやすいバリアフリー化のカフェなど看護師の経験を生かして様々な人が利用できるカフェを開いている方意外に多くいます。
https://readyfor.jp/projects/Happy1956sky
サロン
看護師の資格を生かしてマッサージサロン、アロマサロンを開業する方も少なくありません。看護師という肩書があると信頼感があり、お客さんが増えるのかもしれませんね。
https://kango.mynavi.jp/return_support/nurse_license/
看護師が開業するために知っておきたいこと
次に看護師が開業をするにあたり知っておきたいことをいくつかまとめました。
開業の流れ
開業をする場合にはまず何より開業資金の確保です。詳しくは後述しますのでここでは割愛します。開業資金が確保できたらばその施設に対して法人を設立することが必要です。例えば、訪問看護ステーションの場合、法人格を有すること、人員基準を満たしていること、設備・運営基準に従って適切な運営ができることが都道府県や市町村から指定を受けることの要件にもなります。なのでまず、株式会社なのか、有限会社なのか、NPO法人なのかを決定します。資金も確保でき、法人の設立ができれば市町村や都道府県に開業の事前協議を行います。また、訪問看護の事業を行う場合にはこれに加えて訪問看護事業の指定を受けなければなりません。この指定が承認されるまでには1~2か月ほどかかります。あとは場所の確保、物品の確保、人員を確保、施設の宣伝を行い開業の運びになります。
一般社団法人全国訪問看護事業協会 https://www.zenhokan.or.jp/nursing_3/
開業資金
開業をするにあたり最も重要なのが開業資金です。開業資金をいくら確保すべきなのかという疑問に対しての答えはありません。なぜかというと解説する規模や施設携帯、サービスによって異なるからです。訪問看護ですと開業から2~3か月間は介護保険からお金が支払われないため3か月間無収入であってもやっていけるくらいの金額を開業資金として用意しておくことが必要です。助産院に関しては入院設備を整えたりほかの助産院と差別化を図るために手厚いサービスを入れるのならばさらに開業資金を確保しておくことが必要です。
特に医療従事者を多く雇い入れることを考えている方は多くの資金が必要です。医療従事者は求人などを見てもわかるように給料が高い傾向にあります。そのため、多額の資金が必要となるのです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/iken/21/3/21_3_295/_pdf/-char/ja
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/iken/after-service-vol15/dl/after-service-vol15_2.pdf
保険の加入も必須
特に医療系の施設の開業を考えている方は賠償責任保険の加入が義務となります。自分、そして職員が安心して働ける環境作りをすることも開業者には必要なことです。
一般社団法人全国訪問看護事業協会 https://www.zenhokan.or.jp/nursing_3/
人員確保の方法
看護師として訪問看護など医療系の事業所を開業するにあたり開業資金の次に大きな壁となるのが人員の確保です。前述したように医療従事者への賃金は高い傾向にあるほか、医師などほかの職種を雇い入れなければなりません。実際に厚生労働省の調査によると訪問看護ステーションを開業した看護師において、過労のために起業した管理者が利用者の自宅で倒れた例、緊急時の看護職員フォローに備えて管理者が数年間毎日、携帯電話を持ち歩いた例などがあり、開業後に開業者が疲弊していく例も多々あります。「24 時間対応体制」を円滑に運営でき、月々の収支も安定する常勤看護職員5人前後で利用者 100 人前後の規模が一つの目処となっていて、このめどに到達するためには3~5年はかかるといわれています。
そのためまずは自分の知り合いの看護師を雇う、以前働いていた病院の医師に手伝ってもらうという方も多くいます。この人員確保に対しては助産院を開業したい方も一緒。
なので、今現在病院などで働いていずれ開業を考えているという方は今の施設を円満に退社され、今働いている施設の方にも手伝ってもらうという心つもりでいると良いでしょう。
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/iken/after-service-vol15/dl/after-service-vol15_2.pdf
https://www.care-advice.net/category/1561939.html
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