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MBA留学後、NYで働く金融系キャリアウーマンにお金の話を聞いてみた

2019.09.10 18:00

医療系女子のためのお金のハナシ #01「MBA留学後、NYで働く金融系キャリアウーマンにお金の話を聞いてみた」

 

医療系の専門職は仕事の専門知識は学んでいても、経済や金融のことはほとんどトレーニングされていません。

将来に備えて貯金をすればいいのか、資産運用をしたほうがいいのか、よく分わからない方も多いのではないでしょうか。金融に詳しい人はどうやっているんだろう…?と誰もが知りたいはず。

そこで今回は、医療系女子向けに、NYで働く金融業界のキャリアウーマンtomokoさんにお金の話を根掘り葉掘り聞いてみました!

 

tomokoさん慶應大学商学部卒業後、日系・米系資産運用会社で7年勤務。その後アメリカにMBA留学し、2019年に卒業。現在はNYで現地の資産運用会社に勤務中。

 

 

自然にお金が貯まった20代。円高時代のドル買いが成功

 

tomokoさんは大学時代は商学部、その後資産運用会社勤務、MBA、NYの資産運用企業と、金融業界にずっと身を置いています。まず、彼女自身は果たしてどのようにお金を運用してきたのか、教えて貰おうと思います。

 

ー20代後半でアメリカ留学をしたtomokoさんですが、お金はどのように貯めていましたか?

 

金融機関で働いている人は自分自身の投資に色々と制限があるんです。なので資産運用といえば投資信託と外貨預金、預金くらいでした。リーマンショックが起きた金融危機後の円高時代にドルを買ったので、それが結構な利益になりました。

 

そもそもお金がかかる趣味を持っていないのと、仕事が忙しくてお金をあまり使わない生活を送っていたので、自然とお金がたまりました……(笑)。日本円と外貨(米ドル)の比率は、8:2くらいでした。1ドル80円時代にもっと米ドル買っておけばよかったですね。

 

無収入の時期に備えた貯金目標の立て方

ーtomokoさんは2年間の留学というビッグイベントがあり、収入がない状態で2年間の海外生活をマネジメントする必要がありました。

 

30代前後の女性は結婚・出産などのライフイベントによるキャリアチェンジで収入が不安定になる可能性があります。そういった年単位で収入が減ったり無くなったり、もしくは留学や開業など大きな出費に備えて、どのように貯金の目標額を設定したら良いでしょうか?

 

まずは最低限必要な金額を見積もって、それにある程度の余裕を考慮した額を目指せば安心ではないでしょうか。

 

私の場合は、MBA留学で必要な2年間の学費と生活費でこれ位必要、というイメージはざっくりとあったので、具体的に受験を考えていなかった時期はそれを目安にしていた程度でした。

 

受験を決めた後は、学校のホームページや在校生から聞いた話をもとに受験予定校毎に学費と生活費の概算を計算して、具体的な金額をイメージして支出の計画を立てたり、あとは定期預金と普通預金の配分を変えたりしました。

 

バリバリ金融業界女子に学ぶ、初心者向けマネー学習法

 

 

ー 知識がほぼない状態から資産運用などマネーの勉強をしたい時、どうやって勉強するのがベストでしょうか?

 

医療と金融が似ているのは、専門的な用語や知識が多くて馴染みにくいところではないでしょうか。資産運用も一からきちんと勉強しようとすると、結構な気合と時間が必要です。

 

投資をするときには、いろいろな資産の値動きを左右することがなぜ起きているのか? それを考える癖をつけるとよいと思います。

 

日経新聞

ブルームバーグ

ロイター

ウォール・ストリート・ジャーナル

ファイナンシャル・タイムス

 

まずはこんなニュースサイトなどから金融・ビジネスのニュースで気になった記事を読み、その中でわからない単語や考え方があったらグーグル検索でその疑問を解決する、といったことを繰り返していけば、いつか点と点が線でつながるようになると思います。全部読もうとすると相当労力が必要だと思うので、初めは一日一記事くらいからスタートするのがおすすめです。

 

もっと手軽に始めたい場合は、ツイッターやFacebookなどのSNSでたくさんの人がフォローしている投資家や金融関係の人をフォローしてもいいかもしれません。ただ、どんな情報についてもいえますが、正しいか間違っているか見極めることが重要です。誰かひとりが言っていることを妄信するのではなく、反対意見を持っている人と比べたり、自分なりに考える癖をつける必要があります。

 

tomokoさんのおすすめテレビ番組・本

 

テレビ番組で私が好きだったのは、テレビ東京のニュース番組でワールドビジネスサテライトとモーニングサテライトです。モーニングサテライトはテレビが家にあった時代は毎朝見ていました。

 

英語ができれば情報ソースの幅はぐっと広がるので、英語の勉強ついでに上記で紹介したニュースサイトを英語で読んでみるのもいいと思います。

 

新卒で日系の資産運用会社に入社した時、虎の巻的におすすめされたのは「第6版 投資家のための金融マーケット予測ハンドブック(三井住友信託銀行マーケット事業)」という本でした。

 

 

最初からこの本を読むのは難しいかもしれないので、日経新聞等に慣れたら手に取ってみるといいかもしれません。

 

ーせっかくなので、金融の話だけでなく、女性のキャリアや、医療業界についてもお聞きしたいと思います。

日本よりさらに医療の世界のデジタル化の波がきているアメリカ

 

ー日本から、アメリカへ行って、大学生活を過ごしたtomokoさんですが、MBAに医療系の人はいましたか?

 

MBAプログラムには様々なバックグラウンドの人が集まっていて、中にはM.D.(Doctor of Medicine)をもっている人もちらほら見かけました。

 

今日本でも医療の世界にもデジタル化の波が訪れ、ビジネスと医療の両方の知見を持った人が新しいビジネスを作る動きが出てきていると思いますが、アメリカはそれがもっと進んでいます。M.D.と合わせて医療政策学の修士号を持っている人もいます。

 

アメリカで感じた、日本と違う女性の生き方

 

アメリカでも日本でも「ガラスの天井」(※)が存在していることは事実で、それでもアメリカの女性のほうが堂々とそれに向き合っている気がします。あくまで個人的な印象ですが、日本では最初からあきらめている人が多い気がします。

 

※ガラスの天井(glass ceiling):資質又は成果にかかわらずマイノリティ及び女性の組織内での昇進を妨げる見えないが打ち破れない障壁のこと。

 

医療業界の経営者」に必要な要素

ー医療業界では職種によっては、「開業」、「フリーランス」の選択肢があります。

MBAを取得したtomokoさんからみて「経営者」に必要な要素は?

 

学校の授業でイスラエルの企業と数か月間一緒にプロジェクトを行うことがありました。

 

イスラエルは「スタートアップ・ネーション」「中東のシリコンバレー」と呼ばれるほど起業が盛んで、スタートアップとそれらが生み出す新しい技術・サービスを支えるエコシステムが整っています。起業が盛んな背景には、イスラエルの人々のリスクを許容する精神があります。イスラエルは歴史的・宗教的にとても複雑な国で、現在も常に隣国・異なる価値観、宗教観を持つ組織に囲まれています。そのような不確実性の中で、自ら行動を起こすことが常に求められます。

 

そんな環境で育った人々は、未知のものやハードルが高いことにも果敢に挑戦できるようになるのです。私が一緒にプロジェクトをした会社のファウンダーも、「明日がどうなるかはわからないのは当たり前。目標に向かって常に考え、行動することが大事」と話していました。それに加えて、失敗をすることに対して寛容な文化も、そうした起業家の挑戦を支えていると思います。

 

わたしは起業家タイプではないので何とも言えませんが、はたから見て、起業してビジネスを継続できる人は、このような「リスクを取る能力」に加え、「忍耐力」、「孤独に耐えられる」、「目標に向かって突き進んでいく力がある」、「人を惹きつける何かがある」等がポイントなのかなと思います。

 

ー最後に、医療業界で頑張る女性にひとことお願いします!

私自身もMBA在学中に一度データサイエンスを使って医療の効率化に貢献できる仕事ができないかと考えたことがあります。

医療は人間の暮らしの根幹を支えるサービスなので、是非、色々な不便さや非効率性などを改善してくれる人が増えてくれればいいなと思っています

 

(取材 Dspace運営・イラスト rena yamanaka)
 

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