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オンライン診療とは?定義、医療相談との違い、オンライン診療医療機関の実際

2020.04.30 15:54





 

 

近年、サービスも増加してきているオンライン診療ですが、2020年4月現在、新型コロナウィルス感染症関連でもオンライン診療についての事務連絡等がでており、一時期決まりが変動的になります。今回は、オンライン診療について、まだあまり知らない医療関係者向けにオンライン診療とは何かを3分でわかるようにまとめました。

 

すぐに具体的な届出方法などを知りたい方はこちらの記事をどうぞ

【保存版】オンライン診療の始め方・届出・必要設備・主要サービスまとめ

 




 

 

オンライン診療とは?

 

オンライン診療の定義

厚生労働省 オンライン診療の適切な実施に関する指針 によると、

オンライン診療、「遠隔医療のうち、医師-患者間において、情報通信機器を通して、患者の診察及び 診断を行い診断結果の伝達や処方等の診療行為を、リアルタイムにより行う行為。」と定義されています。

 

原則として初診は対面診療で行い、その後も同一の医師による対面診療を適切に組み合わせて行うこととされています。

 

その他の関連用語の定義は以下になります。

 

 

遠隔医療

 

情報通信機器を活用した健康増進、医療に関する行為

 

 

 

オンライン受診勧奨

 

 遠隔医療のうち、医師-患者間において、情報通信機器を通して患者の診察を行い、 医療機関への受診勧奨をリアルタイムにより行う行為であり、患者からの症状の訴え や、問診などの心身の状態の情報収集に基づき、疑われる疾患等を判断して、疾患名 を列挙し受診すべき適切な診療科を選択するなど、患者個人の心身の状態に応じた必 要な最低限の医学的判断を伴う受診勧奨。一般用医薬品を用いた自宅療養を含む経過 観察や非受診の勧奨も可能である。具体的な疾患名を挙げて、これにり患している旨 や医学的判断に基づく疾患の治療方針を伝達すること、一般用医薬品の具体的な使用 を指示すること、処方等を行うことなどはオンライン診療に分類されるため、これら の行為はオンライン受診勧奨により行ってはならない。なお、社会通念上明らかに医 療機関を受診するほどではない症状の者に対して経過観察や非受診の指示を行うよ うな場合や、患者の個別的な状態に応じた医学的な判断を伴わない一般的な受診勧奨 については遠隔健康医療相談として実施することができる。

 

 

遠隔健康医療相談(医師)

 

遠隔医療のうち、医師-相談者間において、情報通信機器を活用して得られた情報 のやりとりを行い、患者個人の心身の状態に応じた必要な医学的助言を行う行為。相 談者の個別的な状態を踏まえた診断など具体的判断は伴わないもの。

 

 

 

遠隔健康医療相談(医師以外)

 

 遠隔医療のうち、医師又は医師以外の者-相談者間において、情報通信機器を活用 して得られた情報のやりとりを行うが、一般的な医学的な情報の提供や、一般的な受 診勧奨に留まり、相談者の個別的な状態を踏まえた疾患のり患可能性の提示・診断等 の医学的判断を伴わない行為。

 

 

オンライン診療を英語でいうと?

 

英語では、遠隔医療は、telemedicine((インターネットなどを利用した)遠隔医療)といいます。遠隔医療には、医療従事者間で行うものと、患者ー医師間で行うものがあります。

患者ー医師間のオンライン診療は、telecareということもあります。*1

医療従事者間で行われる遠隔医療は、「主治医」と「専門医」間が主要で、CTやMRI画像の読影等を遠隔地から実施する遠隔画像診断 “Teleradiology” や、患者から採取した組織や細胞の標本について病理学的診断を行う遠隔病理診断 “Telepathology” が代表的です。*1

 

 

オンライン診療とオンライン医療相談(遠隔健康医療相談)の違い

医師によるオンライン診療では、医師による診断や薬剤の処方、すなわち「診療行為」が可能ですが、オンライン医療相談(遠隔健康医療相談)では、相談者の個別的な状態を踏まえた診断など具体的判断は伴わないものであり、患者個人の心身の状態に応じた必要な医学的助言を行う行為にとどまります

またオンライン診療は、情報通信手段のリアルタイム・同時性 (視覚・聴覚情報を含む。)が必須とされ、文字のチャットのみは不可となっています。

 

以下の、オンライン診療・オンライン受信推奨・遠隔健康医療相談(医師・医師以外)の実施可能な行為比較表を参考にしてください。

 

 

オンライン診療・オンライン受信推奨・遠隔健康医療相談(医師・医師以外)の実施可能な行為比較表

 

表:作成 Dspace (参考: 厚生労働省 オンライン診療の適切な実施に関する指針

別添 オンライン診療・オンライン受診勧奨・遠隔健康医療相談で実施可能な行為(対応表)を元に作成)

 

「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて(令和2年4月10 日事務連絡)」では、新型コロナウィルス感染症拡大下で、オンライン診療の初診の制限が一時期変更になります。

 

 

オンライン診療の医師の所在・所属は?

オンライン診療は、フリーランス医師が独自にすることができるのでしょうか?また、自宅からオンライン診療をすることはできるのでしょうか?

 

厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」 によると、

 

 

・必ずしも医療機関においてオンライン診療を行う必要はない

 

・患者の急病急変時に適切に対応するためには、患者に対して直接の対面診療を速やかに提供できる体制を整えておく必要がある。

 

・責任の所在 を明らかにするためにも、医師は医療機関に所属しているべきである。

 

とされています。

また、医療機関にいなくてもオンライン診療を行うことはできますが、騒音のある状況等、患者の心身の状態に関する情報を得るのに不適切な場所でオ ンライン診療を行うべきではないとされています。医師単独ではなく、どこかの医療機関として急患が受け入れられる体制下でオンライン診療を行うことが望ましいようです。

また、患者のプライバシーも保たれなくてはならないので、カフェなどでは行うことはできないと考えられます。

 

 

育児しながらオンライン診療の仕事は出来るか?

育休中の医師の方は気になることかもしれませんが、育児中の医師が、自宅でオンライン診療を行うことは可能でしょうか?

 

既述のとおり、厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」によると「騒音のある状況等、患者の心身の状態に関する情報を得るのに不適切な場所でオ ンライン診療を行うべきではない。」とされています。

この要件を考えると、子供の年齢にもよるかもしれませんが、子供と別室、もしくは外部の音が完全に入らないような環境が必要と考えられるため現実的ではないかもしれません。

 

オンライン診療ではありませんが、自宅でのビデオ通話での仕事はこのような事態になることもあります。

 

韓国情勢の専門家インタビュー 最中にお子さん乱入 (BBC News Japan より)

 

 

上記の比較表にも記載してありますが、オンライン診療ではなく、遠隔医療相談であればビデオ通話ではなく、チャットで相談が可能なので、オンライン診療の環境を整えることが難しい場合は、遠隔医療相談のほうが仕事しやすいと考えられます。

 

 

オンライン診療科とは?

 

保険医療機関がオンライン診療を行うには、診療科目として「オンライン診療科」を届出しなくてはなりません。

 

オンライン診療を始める方法・届出の方法をまとめた記事はこちら

【保存版】オンライン診療の始め方・届出・必要設備・主要サービスまとめ

 

 

オンライン診療ができる対象

診療内容は、初診は対面で行うことを原則とされていますが、禁煙外来、緊急避妊などは例外的に初診でのオンライン診療が認められています。

 

また、不適切な例としては、オンライン診療のみで処方すべきでない医薬品の例として勃起不全治療薬等の医薬品が 挙げられていますが、 ED(勃起障害/勃起不全)診療ガイドラインにおいて、心血管・神経学的異常の有無の 確認や血糖値・尿の検査を行う必要があるとされています。そのため、初診をオンライン診療で行うことは不適切とされており、処方においても、対面診療における診察の上、勃起不全治療薬等は処方してください。とされています。*2

 

 

保険点数など具体的なことが知りたい方はこちらの記事をご確認ください。

【保存版】オンライン診療の始め方・届出・必要設備・主要サービスまとめ

 

 

オンライン診療医療機関

 

オンライン診療を行っている医療機関は、どのように確認(検索)すればよいでしょうか?

特に開業されている方は、近隣の医院がどのくらいオンライン診療を既に始めているのか気になる方もいると思います。

以下にオンライン診療医療機関を検索する方法を列挙します。

 

 

厚生労働省ホームページ

オンライン診療を行っている医療機関の一覧は、厚生労働省のホームページで確認できます。

 

「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて(令和2年4月10 日事務連絡)」に基づく対応を行っている医療機関の一覧が下記リンクから確認できます。都道府県別にリンクが記載されています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/rinsyo/index_00014.html

 

 

オンライン診療サービスのサイトから

オンライン診療には、CLINICS、クロンなど様々なサービスがありますが、各オンライン診療サービスのホームページから医院検索ができるサービスもあります。

 

 

医院検索サイトから

オンライン診療医療機関を調べるには、民間の医院検索サイトでオンライン診療対象の医院を検索する方法もあります。

また、JX通信社が4月26日、オンライン診療が可能な約1万カ所の病院を簡単に探し出せる検索サイト「オンライン診療検索」を公開しています。*3 

 

「オンライン診療検索」(JX通信社)

https://newsdigest.jp/pages/online-clinic/

 

 

 

オンライン診療の実際ー導入医院の割合・感想


 

全国的なオンライン診療の「施設基準」の届出がある医療機関は、全医療機関のわずか1%程度です。

 

神奈川県保険医協会の2018 年12 月の調査(回答医療機関 493 件) によると、オンライン診療を導入している医院の動機は、

1位「多忙な患者対応」や「時代の趨勢」 4~5 割で、

「遠方・交通不便」、「治療中断予 防」、「身体機能低下」「在宅医療」が2~3 割、労働環境やIT化の進展など「利便」を理由にしたものと、 「地理的・身体的」なものを理由にした動機が混在していたそうです。

 

しかし、オンライン診療実際の実施状況では、届出をしたものの該当患者がいない、システム導入・実施をしていないなどと、6 割はオンライン診療の実用実績がない医療機関であることが判明しています。

 

また、オンライン診療の実用がある医療機関でも、実績はその多くが月平均の患者数が1 名とわずかであったそうです。

 

オンライン診療導入の評価は是非の判断は2 割に過ぎず、「どちらともいえない」が6 割弱でした。理由のベスト3は、「保険適用が狭い」、「対象の患者がいない」、「コストが高く費用対効果が悪い」となっています。

 

 

オンライン診療を始める方法・届出の方法をまとめた記事はこちら

【保存版】オンライン診療の始め方・届出・必要設備・主要サービスまとめ

 

 

まとめ

オンライン診療は、日本ではまだ大々的には普及していないサービスですが、新型コロナウィルス感染症など社会情勢の変化や、保険点数や算定できる対象の変化などで今後の動きが変わっていく可能性がありそうですね。

 

オンライン診療を始めたい方は、具体的な届出方法、サービスをまとめたこちらの記事を御覧ください。

【保存版】オンライン診療の始め方・届出・必要設備・主要サービスまとめ

 

 

 

参考

*1 図説・日本の遠隔医療 2013 2013 年 10 月 一般社団法人 日本遠隔医療学会

2. 遠隔医療とは

http://jtta.umin.jp/pdf/telemedicine/telemedicine_in_japan_20131015-2_jp.pdf

 

*2  「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に関するQ&A 平成 30 年 12 月作成

https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/000473058.pdf

 

*3  CNET  https://japan.cnet.com/article/35152974/)

 

 



 

 

 

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