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#35 作業療法士のキャリア。一度バーンアウトした経験から思うこと。

2020.04.30 09:00





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Dspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げることを目的に、様々な医療職の方のインタビューします。

 

35回目の今回は、作業療法士として常勤でお仕事をしているむめさん。むめさんは、激務の末、心身ともに限界を感じた経験をお持ちです。

キャリアについてのお考え、医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。

 

 

むめ

 

作業療法士。2009年に4年生大学 作業療法学科卒業、作業療法士免許取得。

介護保険事業を行う診療所へ就職。訪問リハビリテーション勤務を経て通所リハビリテーション管理者として勤務。現在は介護療養医療施設勤務。

趣味は、読書、ドラマ、映画鑑賞、洗濯、料理、温泉旅行。

 

 

 

ーまずは、むめさんが作業療法士を目指したきっかけをお教えください。

 

小学4年生の時、祖母の自宅介護をしたことがきっかけです。祖母は胃癌の末期で、中心静脈栄養を行いながら自宅療養していました。両親、祖母との4人暮らしでしたが、その頃は介護を支える社会資源も乏しく、父は単身赴任で母は働きながら、私を育てながら介護をしていました。大好きだった祖母に何もできなかったという思いがあり、将来は介護に携わる仕事がしたいと強く思いました。

 

 

 

ーむめさんは、現在は、どのようにお仕事されていますか?

 

私の職場は小さな診療所と介護老人保健施設、通所リハビリテーション、訪問看護・リハ、グループホーム、サービス付き高齢者住宅のある地域に根ざした医療法人で、作業療法士として常勤で勤務しています。この職場を選んだ理由は、祖母の経験から在宅に関わる仕事がしたいと思ったこと、規模が小さいが故に、利用者様と長く、深く関わることができると考えたからです。小さな法人なので、常に多部署を兼務して働いています。現在は、介護老人保健施設と介護医療院の兼務で働いています。

 

 

 

ーキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?

 

1.2年目は通所リハビリテーションで無我夢中で働きました。

3年目で訪問リハビリを経験し一人一人の利用者様の生活に密着して支援できることに大変やりがいを感じました。

4年目で通所リハビリの管理者をさせて頂くこととなりました。これまでのように利用者様のことだけを考えているわけにもいかず、私よりも歳もキャリアの長い介護職の方も含めて管理をさせて頂くにはとても荷が重く感じていました。さらに人手不足から、通所リハビリの現場と管理者、介護療養医療施設の兼務となり心身ともに極限状態で働いていました

9年目で心身のストレスが限界を迎え、転職を考えました。職場見学させて頂いたところが大規模な法人であり、改めて現在の職場がいかに利用者様とご家族に近い存在でいられ、何かあれば自宅訪問したり、ゆっくりと話を伺ったり臨機応変に対応できる恵まれた環境であることに気付き、現職場での勤務継続を決めました。

10年目でずっと関わってきた通所リハビリから介護老人保健施設に異動となりました。今では10年前私が新人だった頃に担当していた方を再度担当させて頂いたり、人生の最期まで関わることができ、現職場で働き続けて本当に良かったと思っています。

 

 

 

ーむめさんは、今後どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?

 

現職場で働き続けたいと思っています。ご縁があれば結婚、出産もしたいと思っているので、その際には転職の選択もありうると思います。家庭を持ったとしても、常勤で働き続けたいですが、家庭を第一に優先したいと思います。作業療法はどこでもできると考えているので、その時々で出会う利用者様とのご縁を大切に、作業療法士としてできる限りの支援をさせて頂きたいと考えています。

 

 

 

ー現在の働き方ならではのエピソードや感じていることがあればお教えください。

 

激務、バーンアウトの経験から、良い仕事をするには、自分自身が心身ともに健康であることが大切であることを学びました。現在は現場での業務に加え、後輩をマネジメントする立場でもあるので、一人一人がやりがいを感じて働けるよう、業務量、業務内容を調整し、個々の持つ100%の力を発揮できるようマネジメントしていきたいと思っています。

 

 

 

ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?

 

作業療法士 むめさんの1日のタイムスケジュール

 

    • AM 7:00

      起床、朝食

       

    • AM7:30

       通勤・通学

       

    • AM8:30

      勤務

       

    • AM18:30

      1時間残業、勤務終了

       

    • PM19:00

      帰宅

       

    • PM20:00

      夕食

      録画したドラマ鑑賞、読書など

    • PM23:00

      就寝

       

 



 

 

ー現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫している点は?

 

大変なことは、年を増すごとに仕事が次から次へと湧いて出てくるので、効率よくすすめていく必要があることと、帰宅後も自分の時間があるので仕事の事を考えると気の休まる時間がなくなってしまうことです。仕事に関することは職場で行うようにし、なるべく自宅へは持ち帰らないようにしています。できなくても「ま、いっか」の気持ちを忘れないようにしています。

 

 

 

ープライベートと仕事の両立を実現するため今の医療業界に必要なものは何でしょうか?

 

医療は人の人生を左右する仕事なので、ワークライフバランスはとても難しい問題だと思います。相手のことを思えば思うほど自分の時間は無くなっていきます。働きたい人は働けばいい、しかし、自分の価値観を他人に押し付けないことが必要だと思います。管理者が多様な働き方を支持し、現場がお互い様の気持ちを持てる雰囲気作りが必要だと思います。

 

 

 

ー今後の医療業界の動きに期待することをお教えください。

 

医療業界はまだまだブラックな働き方が存在していると思います。今後は人材不足が予測され、働き方改革の流れに任せて一律で業務管理をしようとすることは危険だと思います。人のために仕事に生きたい人、7割で働きたい人、家庭と両立して働きたい人、パートで働きたい人、多様な価値観が認められることを期待します。

 

 

 

ー最後に、このインタビューを読んでいる医療職の方に一言お願いいたします。

 

医療職は人の人生に関わるやりがいある仕事ですが、相手のためと思いすぎると自分自身も気づかぬうちに病んでしまうこともあります。

作業療法士は作業を通して健康と幸福に貢献する専門職ですが、自分自身が健康であり幸福であると自信を持って言える作業療法士はどれだけいるでしょうか。

人の支援をするには、自分自身が心身ともに健康であることが必要です。そのためには、自分に合った仕事とプライベートのバランスを取りセルフマネジメントすることが必要だと思います自分に合った働き方は自分にしかわかりません。仕事以外の経験は、目の前にする「ひと」の理解を深め、仕事へ役立つ時が来ると思います。

 

 

 

ーむめさん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。

医療職の方は、限界を迎えた経験のある方は少なくないと思います。読んでいる方にも自身の健康を見つめ直すきっかけになる方もいらっしゃるのでは。これからもバランスをとっていってください。

 

 

 

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