#39 退院後の生活はどうなるのか?介護老人保健施設で働くことを決めた理学療法士のキャリア。
2020.05.11 09:00
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39回目は、理学療法士としてお仕事をしているかずぽんさんです。かずぽんさんは、理学療法士として介護老人保健施設(老健)で勤務をしています。
キャリアや医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。
かずぽん
理学療法士。4年生専門学校の理学療法学科卒業。総合病院で5年勤務後、介護老人保健施設(老健)で勤務中。現在6年目。既婚。
趣味は、登山、卓球、読書。
ーまずはかずぽんさんが理学療法士を目指したきっかけをお教えください。
高校生の頃は漠然とスポーツに関わる仕事がしたいと思っていましたが、スポーツ関係の仕事は間口が狭くて、就職するのが難しいと考えていました。色々調べたところ、病院でのリハビリの仕事があるという事が分かり、その中でもスポーツと関わる機会の多い理学療法士を目指す事にしました。
ーかずぽんさんは、現在は、どのようにお仕事されていますか?
現在は介護老人保健施設(老健)で通所や入所の方のリハビリを行なっています。
元々はスポーツ関係のリハビリを希望していましたが、以前勤務していた病院で理学療法士の仕事を続けていくうちに、担当した方たちが病院を退院した後にどのような生活を送っているのかという事に興味を持つようになり、退院後の生活に関わる事ができる現在の仕事を選びました。
ーキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?
以前の勤務先(総合病院)の方が福利厚生や昇給が確保されており、スキルアップもしやすい環境にあったので、転職するかどうか悩みましたが、最終的に自分の興味がある仕事に就く方が、今後の成長に繋がると考え、現在の勤務先である老健へ転職することに決めました。
ー今後は、どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?
現在の仕事は、施設内での理学療法の提供が中心のため、今後は地域の場で活動を行い、地域に貢献することができたらと思います。同時に、今後の理学療法士業界は人数過多による所得の減少が予想されるため、資産運用や副業を行い、所得を増やしていきたいと考えています。
ー現在の働き方ならではのエピソードや感じていることをお教えください。
現在の仕事は、残業がほとんどなく、定時に帰宅することができるため、夜の時間を趣味に充てることができます。ただ、自分のスキルアップに関しては、個人に委ねられているため、気になったことに関して調べたり、認定理学療法士等の資格取得を目指すようにしています。
ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?
理学療法士 かずぽんさんのタイムスケジュール
-
-
AM 6:30
起床
-
AM7:30
通勤
-
AM8:00
職場到着
書類仕事
-
AM8:45
業務開始
-
PM12:00
昼休み
昼食
-
PM13:00
業務開始
-
PM17:15
退勤
-
PM18:00
夕食
-
PM18:30
趣味・入浴
趣味:卓球に行ったり、読書
-
PM23:00
就寝
-
ー現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫している点は?
理学療法士の仕事は、理学療法士一人ではなく、看護師や介護職との連携して、一人の利用者様にアプローチしていく事が重要なため、他部署の方たちとも積極的にコミュニケーションを図るように心がけています。また、2年毎に介護報酬改定があり、制度や書類が変更になるため、常に情報収集を心がけ、部署内で話し合いを持つようにしています。
ーかずぽんさんは、ライターとしても活動をしているとのことですが、オンラインの仕事を始めたきっかけを教えて下さい。また、医療・介護の現場以外で、専門の知識を活かしていく場としてどのようなものがあればいいと思いますか?
理学療法士の仕事は、今後供給過多になり所得が減少していく事が予想されており、今後の生活が心配になっていました。その時に副業を考え、元々文章を書くのが好きであったこともあり、ライターとして活動する事としました。
理学療法士は身体の構造に対する理解と、様々な動作を分析する事を専門としています。その専門性を活かして、個別の体のケアの方法や、歩く動作や投げる動作の指導、コラム等の執筆活動ができれば良いと考えています。
ー今の医療業界に課題に感じていることはありますか?今後の医療業界の動きに期待することをお教えください。
現在の日本では、治療技術の進歩により、平均寿命は世界トップレベルになる事ができましたが、その中には介護を必要としている方や、寝たきりの方も含まれており、健康寿命や生活の質(QOL)に重点を置いたものではありませんでした。今後は高齢になっても、身の回りの事は自分で行い、元気に生活をしていくためにも、健康寿命やQOLに重きを置いた医療や介護を提供できる仕組み造りが必要になっていくと思います。
ー最後に、読者の医療職の方に一言お願いいたします。
病院等で勤務していると、リハビリと言われる理学療法士や作業療法士はマッサージが専門と思われていることが多いです。必要に応じてマッサージを行うこともありますが、実際は動作の改善に関するスペシャリストです。患者様や利用者様の日々の動作や退院後の生活に関して疑問等があれば、遠慮なく聞いていただけたら、適切なアドバイスをする事ができるので、どんどん話しかけてもらえたらと思います。
ーかずぽんさん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。
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