徹底解説!フリーランス看護師とは?働き方、雇用形態、スケジュール例、向いている人の特徴
2019.10.09 12:09
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「フリーランス」と聞くとIT関係の業界で働く方の働き方と思われている方もいるかもしれません。ですが、某ドラマでフリーランスの医師が活躍するというストーリーがあるように医療従事者であってもフリーランスで働くことができるのです。今回はフリーランスで働く看護師の働き方についてご紹介します。
フリーランスとは?
フリーランスでの働き方をご紹介する前にそもそもフリーランスってどんな人を指すのかをご紹介します。フリーランスという言葉に公的な定義はありませんが、一般的に、会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約する人のことを指しています。フリーランスとして働いている職種で多いのがライター、カメラマン、システムエンジニア、イラストレーターなどです。
実は看護師はフリーランスに向いている?
実は、看護師もフリーランスに向いているという側面があります。その理由はフリーランスの性質です。フリーランスは専門スキルと間接スキルが仕事をしていくうえで必要なスキルとされています。専門スキルは専門知識を持っているかどうかということ、間接スキルはコミュニケーション能力や仕事を遂行していくスキルとなります。この両者を仕事がら備えている看護師はフリーランスに向いているといえるのかもしれません。
参考 中小企業庁 https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H27/h27/shoukibodeta/h27/html/b1_3_2_2.html
フリーランス協会 https://www.freelance-jp.org/start_freelance
看護師のフリーランスでの働き方例をご紹介!
それでは、看護師はフリーランスとしてどんな働き方ができるのかをご紹介します。
医療施設や介護施設で日勤帯で働く
最もポピュラーな働き方で医療施設や介護施設で日勤帯に働くという方法です。この場合、最も多いのは介護施設、特にデイケアやデイサービスあたりになります。医療施設の場合はクリニックや健診センターが多いです。病院の場合は回復期や慢性期病棟で受け持ちをせずに外回り(フリー)で動くことが多くなります。
看護師の資格を生かして働きたい、慣れている医療現場や介護の現場で働きたいという方におすすめな働き方です。
夜勤帯に働く
唯一、病院で働けて受け持ちをできるのが、この夜勤帯での勤務です。病院のほかにも介護施設で働きたいという方もこの夜勤帯での働き方になります。日中は自分の好きなことに時間を使いたい、収入を少しでも得たいと考えている方におすすめな働き方です。
好きな時に期間限定で集中的に働く
上記のお仕事はすべて時期問わずに常にできる仕事ともいえます。なので毎日コツコツ働くとか、空いているタイミングだけ働くなどさまざまな働き方ができます。一方、期間限定で集中的に働くということもフリーランスなら可能です。例えば、ツアーナースといって旅行の引率をする、看護学生の実習のタイミングだけ実習指導ナースをするなどです。こちらは月1~2週間だけ毎日働き、あとの1~2週間はゆっくり休むという働き方もできます。
・自宅で働く
看護師のフリーランスで働きつつ唯一自宅で働ける方法です。これは、看護師の資格を生かしてライターや編集という自宅でできるお仕事をする方法です。ライターの場合は、看護師としてのスキル以外に文章を書く、文章を編集するというスキルが必要になりますが、パソコン1つでどこででも仕事ができるため子どもが小さい、介護をしているなど家を空けることが難しい方に人気の働き方です。
看護師がフリーランスで働く場合の契約(雇用)の形態は?
看護師がフリーランスで働く場合には働く場所と働き方によります。
例えば、働き方例から、病院など医療施設や介護施設で働くという場合には以前ご紹介させていただいた紹介予定派遣( こちらの記事)を利用した業務委託契約になります。紹介予定派遣を働く施設ごとに契約して働いていくということになりますがこれはよほどの縁がない限り個人との直接契約は難しく、多くは転職エージェントや派遣の紹介会社を通じての契約になります。他にも働き方例のライターなどで働きたいという場合には業務委託契約を結んで働くという流れになります。
フリーランス看護師で働くことのメリット、デメリットは?
フリーランスで働く看護師のメリット、デメリットについてご紹介します。
メリット
フリーランス看護師で働くことのメリットは大きく分けて2つ。1つ目は時間の余裕ができるです。スケジューリングはすべて自分で行える分、自分の予定に合わせて仕事ができるというところがメリットになります。2つ目は人間関係に悩まないことです。フリーランスは固定した職場で働きませんので、一緒に働くスタッフとの付き合いも長くはありません。なので、人間関係への悩みはかなり少なくなります。
デメリット
フリーランス看護師のデメリットは収入の不安定さが最たるものです。例えば自身が身体を壊して欠勤した場合、固定した職場がある場合には有給などを付けてくれて最低限の保証が出ますが、フリーランスは働かなければ給料は0です。また、ボーナスなどもありません。育休、産休という仕組みもないため例えばこれから妊娠や出産を考えているという方は、産後しばらく収入が入らないということも考えておかなければなりません。もう1つは仕事の不安定さです。収入に続き働く場も自分で見つけなければなりません。派遣会社に登録してそこから仕事を見つけているという人であっても毎回自分の希望の働き方ができるとは限りません。こういったところがデメリットになるでしょう。
フリーランス看護師の収入は?
フリーランス看護師の収入は、これ!といった定額はありません。なぜなら働けば働いた分だけ収入が入るというように考えていただければと思います。
傾向としては日勤帯で医療機関や介護施設で働いている方よりも夜勤をやっている、期間限定の仕事をしているという方の方が給料の単価が良いため収入が高い傾向にあります。
看護師のフリーランスのスケジュールを知りたい!
ここでは、働き方から2例(実例)の看護師のスケジュールをご紹介します。
・経験7年、独身看護師のフリーランス例
この方のスケジュールを週単位で見てみましょう。
月曜…美容系のクリニックで8時~17時まで働き、終了後自宅で夕食、仮眠をとり0時~9時まで病院での夜勤
火曜…夜勤明け自宅で仮眠、13時~19時まで美容系のクリニック
水曜…ツアーナースとして2泊3日の仕事
木曜…ツアーナースの仕事
金曜…ツアーナースの仕事から帰宅
土曜…9時~12時まで美容系のクリニック、いったん帰宅して仮眠をとり夜勤で17時から介護施設での業務
日曜…夜勤終了。自宅に帰宅し荷物をまとめ、2泊の旅行へ
この例の彼女は独身で旅行好き。仕事はいくらしてもかまわないのでとにかく収入を得たいという方です。そのため、夜勤の仕事や単価の高いクリニックでの仕事を多く入れています。また、旅行が好きなためツアーナースなど趣味と仕事が兼ねられるものもあります。
・経験10年目、既婚子持ちのフリーランス例
月曜…13時~16時、20時~24時までA社のサイトの編集業務
火曜…日中は子どもとお出かけ、20時~24時までB社のサイトのライティング
水曜…9時~11時までA社のサイトの編集業務、14時~16時までC社のライティング業務
木曜…日中は子どもとお出かけ、14時~16時でC社のライティング業務、21時~23時でB社のライティング業務
金曜…日中は子どもと遊ぶ、21時~25時でD社のサイトライティング業務
土曜・日曜家族で過ごすため稼働なし
この例の彼女は、子どももいるため子どもとの時間を過ごしつつ子どもが昼寝や夜寝ている時間などに集中して仕事をしています。
稼働時間は短くなるものの複数の会社と契約を結ぶことで例えば1社の仕事がなくなっても収入を安定させられるようにしています。
フリーランス看護師に向いている人は?
最後にフリーランス看護師にはどのような人が向いているのかをご紹介します。もちろん、すべてに当てはまる必要はありません。
ある程度の経験がある
フリーランスの看護師は即戦力として雇用されることがほとんど。なので、ある程度の経験は必要になります。医療施設や介護施設で働くことを検討している方はやはり急性期での経験があるに越したことはありませんが、もし急性期の経験がなくても例えば1つの分野で長く働いていた、がんや精神など専門病院で働いていたなど自分の武器となる経験を持っているとよいでしょう。
コミュニケーション能力、社会的な常識がある
自分で仕事を見つけ、仕事をしていく方とやり取りをするためコミュニケーション能力は必須。それに加えて社会的な常識が必要です。医療現場の常識が実は社会に出ると非常識な場合も。また、フリーランスで働く形態によっては名刺の交換なんていうことをする場合も。社会人としての常識やビジネスマナーなども知っておいて損はありません。
好奇心がありなんでも臆せずにできる
フリーランスで必要なのは、何でもやってみようという好奇心でしょう。これできるかな…?不安だ…という方だとなかなか業務を選択できなくなります。おもしろそうだからやってみよう!未経験だけどやってみたらできるかな?という好奇心を持って業務を探すと選択の幅が広がります。
何かしらのつながりを持っている
例えば今まで働いていた病院で仲良くなったドクターが開業している、同僚だった看護師が訪問看護ステーションをやっているといった何かしらのつながりは持っていて損はありません。このつながりから仕事が広がっていくことがあるからです。実際に、筆者も学生時代の友人の縁でスポーツ観戦の救護室を担当させてもらったことも。
フリーランス看護師みんなが縁を広げておく必要はないかもしれませんが、なにかしらのつながりもあって損はないでしょう。
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