あきらめないでチャレンジ。双子育児しながら看護師の私がライターの仕事を始めた理由

あきらめないでチャレンジ。双子育児しながら看護師の私がライターの仕事を始めた理由

2019.09.24 07:30




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現在Dspace運営で、サポートのお仕事をお手伝いいただいている看護師のRAYさん。

弊社担当(育児中のママ)がご連絡をとって依頼していたときに、実は1歳の双子の育児中のなか、サポートのお仕事にご協力をしていただいていたことがわかりました。

 

一人でも育児は大変なもの。双子だとなお大変です。それでもオンラインでお仕事をしているとは!ととても驚きました。

 

双子育児中のなか、オンラインでもお仕事を継続されていらっしゃる看護師のRAYさんに、看護師の経験を活かして、育児中でもオンラインでお仕事を継続されている経緯をお伺いしたいと思います。

写真はイメージです。

 

RAYさん
看護学校を卒業後、総合病院、クリニック、介護老人保健施設に勤務。1年間の出版社でのパート勤務を経て現在フリーライターとして仕事をしています。ライター経験は5年程。5歳の犬(トイプードル)と1歳の双子の姉妹育児中。

 

ーご妊娠前、妊娠中、出産後はどんな風にお仕事をしていましたか。

妊娠前・妊娠中
妊娠する前は、出版社にパートとして勤務していました。

双子の妊娠発覚後、いろいろなトラブル(絨毛膜下血腫や切迫早産など)があり勤務をして仕事をすることが難しくなりました。当時は通勤時間も1時間半かかっていましたし、電車にも長時間乗らなければならなかったので、妊娠中の出勤が難しくなってしまいました。

もともと出版社に勤務しつつ在宅でライターの仕事をしていました。そこで、出版社を退社しライターの仕事1本で在宅での仕事のみにシフトチェンジしました。体調を見つつですが、1日6時間ほど仕事をしていました。

写真はイメージです。

出産後

出産後はやはり初めての育児かつ、双子の育児ということで慣れないことが多く、産後1ヶ月は仕事を自粛しました。

産後2か月頃から徐々に仕事を増やしていき、在宅でのライターの仕事を復帰していきました。

ちょうど、夫が育児休暇を3か月ほど取得してくれていたので、夫に子どもを見てもらいつつ徐々に復帰していった感じです。

現在は、平日の昼間に2時間前後、子どもが寝てから2時間前後の計4時間を仕事の時間に充てて、仕事をしています。

妊娠中から主人が育児休暇をとることは決まっていたので、そのタイミングで完全復帰すればいいかなと思っていました。が、実際、子育てをしていると寝不足や疲労で自分自身がいっぱいいっぱいになったり、子どもたちが思い通りにならなかったり…仕事の時間の確保が難しいことを痛感しました。

 

ーオンラインで仕事をしようと思った経緯をお教えください。

やはり時間の融通が利くというところに惹かれました。

ライターの仕事を始めたのは5年前で、ちょうど結婚して1年くらいでした。家庭と仕事の両立が難しいと感じ始めていたころです。

当時はクリニックで働いていたため夜勤はなかったのですが、患者さんの都合もあるため2時間以上の残業が発生することもありました。

これまで取得してきた看護師としての知見は活かしたい。でも自分にとっては、医療の現場では家庭との両立が難しいと考えていました。そこで、検索をかけて目に留まったのがオンラインの仕事、ライターという仕事でした。

総合病院時代に教育系に携わっていたこともあり教育関係の資料を作ったり、自分自身も学会発表のための資料を作成したりと文章を書く機会を多くいただいていたので、医療の知見を活かした文章を書くことは苦手ではありませんでした。

家にいながら仕事ができるため収入を得つつ家庭の時間を確保できる。なによりも看護師としての知見を活かすことができるというところに魅力を感じてオンラインの仕事をスタートしました。

ーオンラインで仕事をすることのメリット、デメリットはどう感じていますか?

メリット

オンラインで仕事をすることのメリットはやはり子供の近くにいられるということです。お金をもらいながら子どもの成長をずっと近くで見守れるのはうれしいです。

また、先ほどもお話ししたように時間の融通が利くため、子どもの体調や家族の用事に合わせて仕事ができるのもうれしいです。

 

デメリット

1番は話し相手がいないというところです。

看護師の時は誰かと常に話すことができましたし、わからないことなどはすぐに相談ができました。オンラインでは、分からないことを相談してすぐに答えが返ってくることもあればタイムラグができてしまうこともあります。

また、雑談など話しながら仕事ができるわけではなく会話は必要最低限のみで、文字での会話になります。もともと人と関わることが好きだったので少し孤独を感じることもあります。
子供を家で見ながら仕事をするデメリットとしては、家で仕事していることを子どもは突然ぐずったりすることもあります。仕事中になんか静かだなと思ったらいたずらしていたり、大量におしっこして漏らしていたり…なんていうことも。そんな突然のトラブルによって仕事が思い通りにいかないということもあるので、それは子どもを預けるなどして集中して仕事ができる人とは違うところでありデメリットなのかなと思います。

写真はイメージです。

ー看護師の副業など、他に育児中のお仕事として候補になったお仕事はありますか?

もともと看護師の派遣会社にはいくつか登録をしていたので、派遣のお仕事も考えていましたが、やはり家を離れるとなると子どもを預けなければなりません。

一度は保育園に申し込もうかな…と考えましたが、私の住んでいる地域では保育園が少なく、双子が同じ園に一緒に入園できる確率はかなり低いとの話をされたので、もうオンライン一本でいこう!とその時に決めました。一時保育もかなりの激戦区なので、お仕事のタイミングに一時保育が確実にできるかどうかも難しいんです。

妊娠が発覚する少し前に保健師の資格を取ろうかどうかと考えていました。保健師なら夜勤もなく、定時であがれて…と考えていたからです。でも、妊娠を機にその考えはなくなりました。

 

ー現在はどのようにお仕事をみつけて、どのようなスケジュールでしていますか?

現在は、企業と業務委託契約を結んでいるお仕事が4社ほど。これに加えてクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトでお仕事を見つけたり、スカウトとして声をかけていただいたりしています。

時間としては前述したように平日の昼間2時間と子どもが寝た後の2~3時間です。これ以上やると自分自身も疲労がたまり子育てへの影響が出るため、この時間内で作業をします。

昼間は子どもが昼寝をしたタイミングを見つけていましたが、最近ではパソコンを開くと子どもたちが仕事をすると理解しているのか勝手に遊んでいてくれます。土日は夫の仕事がお休みのため家族の時間としていますが、どうしても仕事が溜まっているという時には土曜日に夫に子どもを見ていてもらってまとまった時間を確保して終わらせるということもあります。

 

双子育児中のRAYさんのタイムスケジュール

 

  • AM 7:00

    起床・犬の散歩、夫の朝食作り

  • AM8:00

    子ども起床、夫出勤

    子どもの朝食の支度、夕食の下ごしらえ

    • AM9:00

      子どもと一緒に朝食

    • AM10:00

      子どもとの時間

      外遊び・支援センター等。

      昼寝をしてもらい仕事の時間が確保できるようここで体を動かして疲れさせるように工夫しています。2時間しっかりと好きな遊びを親とできれば仕事中に昼寝から起きていても意外とぐずりません。

    • PM12:00

      子どもと昼食

      コメント

    • PM14:00

      子ども昼寝 仕事開始

      起きてしまったらDVDを見せるなどして2時間は仕事時間として確保。

      この時間帯のタイミングの仕事は子どもがいつ起きるかわからないこと、次の稼働が夜になるため、クライアントとコミュニケーションをとる必要のあるお仕事をメインにしています。

    • PM16:00

      仕事終了、夕食準備

      温めるだけの状態まで夕食準備。

    • PM18:00

      夫帰宅、夕食

    • PM19:00

      子どもと一緒に入浴

    • PM20:00

      寝かしつけ、子ども就寝

    • PM21:00

      仕事開始

      子どもが寝る時間によって仕事時間が異なるため、ここが勝負だと思っています。あまりに子供が寝ないor仕事が溜まっている時には夫に交代してもらうことも。

    • PM23:30

      仕事終了

      次の日が休日などで夫が朝家にいれば寝坊ができるので稼働時間を少し長めにとることもあります。

    • AM0:00

      就寝

 

 

 

 

 

ー育児をしながらお仕事をするのに、必要なことはなんだと思いますか?

家族のサポートはあればとても力になると思います。我が家は残念ながら私たち夫婦の両親ともにまだ現役で仕事をしているため家族のサポートは皆無と考えています。

私が育児と仕事を両立するのに必要なのはメリハリだと思っています。最初は子どもがそばにいるのに仕事をしてかまってあげられないのはかわいそう…なんて思っていましたが、家にいれて親のそばに入れるのだから、子どもも悪くは思っていないはずと割り切って、仕事中は泣いてもあまり関与せず、DVDを見せるなどして仕事に集中しています。

また、時間を作れるように仕事以外の時間はたっぷり子どもを遊ばせて疲れさせ、昼寝をさせて自分に時間を確保できるように頑張っています。

オンラインの仕事は育児中ということをアピールしても納期にきちんと仕事の成果物を修めることができれば仕事はいただけます。なので、育児中ということをアピールしつつも期限数日前には成果物を納品できるよう努力しています。

育児中だから時間にルーズだと思われたくありませんし、信用も失ってしまいます。育児中だからこそタイムマネジメントは重要だと考えています。

 

ー今後のキャリアについて。現場の看護師の仕事にはいずれ復帰しようと思っていますか?

いずれは復帰したいなと考えていますが、時期や場所などは一切考えていません。幸い、働いていたいくつかの職場から戻ってきたら?という話をいただいていますので、もしも現場復帰する際には慣れた場所ですし、候補にしたいなとは考えています。

ですが、現場に戻るというよりも私はこのオンラインの仕事をさらに充実させていくことに尽力したいなと考えています。今の自分にはこの仕事が楽しくてやりがいを感じているからです。

 

他の医療職の女性に聞いて見たいことはありますか?

現在産休あるいは育休をとって育児に専念されている方はどのようなタイミングで復帰されているのかは知りたいです。

また、家庭のサポートを受けられている人はいるのか、我が家のように保育園入園が絶望的な方は何か公的なサポートを受けられているのかも知りたいです。

 

ー同じように育児をしている看護師さん、これから育児を始める看護師さんにアドバイスをお願いします。

子どもができたら仕事をあきらめなければならない、看護師として仕事を続けるには子どもを預けなければ…と思う方が多いと思います。

また、看護師の働き方って学校などでは病院や施設などばかりで、こういった他の仕事の選択肢って与えられないから知らない方も多いかと思います。

看護師の免許はいろいろなところで活用することが可能です。私のように家で自分の働きたい時間だけ働くことだってできます。子どもができても看護、医療の仕事をあきらめないでほしいと思います。

よく、看護師の友人にこの話をすると私には無理…なんていう言葉も言われますが、決して無理なんていうことはありません。

1歳の双子という目が離せない時期の子育てをしている私でもできています。

今、このインタビューに答えている横でも、双子姉はぐずっていますし、双子妹はおやつが欲しいと叫んでいます。ですが、仕事はできています。

あきらめないでぜひチャレンジしてほしいと思います。

ー双子の育児をしながらもあきらめずにチャレンジを続けるRAYさんのメッセージ、同じ育児中の女性にも励みになりそうです。どうもありがとうございました。

(インタビュー・編集 Dspace 運営)

 

 

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