#18 福祉職と医療職のチーム医療を。障害者福祉に介護の知識を活かす介護福祉士。
2020.04.03 09:00
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Dspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げることを目的に、様々な医療職の方のインタビューを取り上げています。
のぞき見みんなのキャリア18回目の今回インタビューするのは、介護福祉士としてお仕事をしているwinさんです。
キャリアについてのお考え、介護業界・医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。
win
神奈川県の福祉系短大卒業後、千葉県の福祉系大学に編入学。
大学卒業後、障害者支援施設勤務、介護施設勤務(介護士・生活相談員)、障害者入所施設勤務。既婚、子供は3人。趣味はサッカー、野球、音楽鑑賞。
ーまずはwinさんが介護福祉士を目指したきっかけをお教えください。
始めは、障害者福祉の分野で仕事をしました。利用者さんによって、支援方法が違う事を学びました。身体障害の利用者さんもいる中で、介助方法が先輩職員それぞれ少し違う事に違和感を感じました。その中で、介護の基本を学びたいという気持ちが強くなり、介護福祉士を目指す事にしました。
ーwinさんは、現在は、どのようにお仕事されていますか?
介護福祉士取得後、資格を活かして再度身体障害者の方の支援をしたいと思い、現在は障害者入所施設での支援をしています。夜勤ありの交代勤務です。
ー現在の働き方ならではのエピソードや感じていることがあれば、あわせてお教えください。
交代勤務の為、身体のリズムを管理するのに難しさはありますが、平日休みという利点もあります。平日は、買い物に行くにしても混んでいない事が多いです。その為、空き時間に趣味の時間を持てたり、興味のある事を探求したり、仕事に必要な事を勉強したりと充実できます。その分、休日に仕事がある場合は育児面で妻に負担をかけてしまいますが。
ー他にも介護支援専門員と社会福祉士の資格をお持ちで、障害と介護で2回程キャリアチェンジの経験があるとのことですが、今までにキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?
障害支援をしながら社会福祉士を取得しました。資格が欲しいというよりも、資格取得の為勉強をする事に意味を感じていました。介護へ転職したのは、資格だけではなく介護現場で働き介護技術を学びながら資格取得を目指したかったからです。
生活相談員も行い、ケアマネジャーさんとも仕事をする中で、制度理解も必要だと感じ介護支援専門員を取得しました。障害支援で介助の仕方に違和感を感じた事を、介護現場で介護技術と介護福祉士取得により経験を積み重ね、身体障害者の介助に活かすという目的を持ったキャリアチェンジでした。
その為、自身の中では、必要性に応じてキャリアチェンジをしたので、悩むことは無く、前向きに現在に至ります。しかし、転職する上で妻や家族にプレゼンするのには、少し労力を使いました。
ー今後は、どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?
学んできた経験や技術を活かしたいと考えています。できれば今の仕事を続けたいと思っています。しかし、チャンスがあれば独立なんてこともできたらいいなと思っています。
ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?
交代勤務の為、勤務により異なります。ここでは、日勤時のスケジュールを紹介させてもらいます。休日勤務等で、妻にも負担をかけているので、出来る日は育児を積極的にしています。
介護福祉士 winさんのタイムスケジュール
-
-
AM 6:30
起床・朝食・身支度
-
AM8:00
子供見送り
学校への出発見送り
-
AM9:00
出勤
-
PM12:00
昼食
-
PM17:45
退勤
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PM18:40
帰宅
-
PM19:00
夕食
-
PM19:30
子供を風呂に入れる
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PM21:00
子供寝かしつけ
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PM22:00
晩酌
-
PM23:00
ネットサーフィン
-
AM24:00
就寝
-
ー現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫・模索している点は?
後輩の育成については、介護福祉士があるからと言って資格かざさない事です。私は介護福祉士というスタンスだと鼻につく人も多い為、丁寧に介護の基礎知識や技術を後輩に伝えるように気を付けています。
身体障害者は、同じ障害名でも、人によって状態は千差万別です。その為、介助方法の評価をして統一した介助に努めています。しかしながら、意思疎通が難しい重度の利用者さんの介助方法は難しく、現在も模索しながら奮闘中です。
ープライベートと仕事の両立を実現するため今の介護業界・医療業界に必要なものは何でしょうか?今後の介護業界・医療業界の動きに期待することをお教えください。
交代勤務であれば、平日に休みでテーマパークやショッピングに向いているという点です。しかし、ライフワークバランスという点では、専門性も必要な為サービス残業で残ってまで仕事を人も中にはいます。
精神的・体力的に充実していなければ良い介護や介助は難しいと思います。
一方で学び続ける必要もあります。福祉は、特に「給料よりも気持ち」というスタンスの方もいます。プロであれば、気持ちだけではなく時間を守って勤務する事も必要と考えています。給料が上がればプライベートにも余裕が出ると思う人が多いです。その為、空き時間での副業を推奨して行くこと望みたいです。福祉以外の分野に触れる事で、社会から見た福祉に対しての目も養えると思います。
ー最後に、これを読んでいる医療職の方に一言お願いいたします。
介護施設や障害者施設では、福祉職と医療職が共に働きます。介護士目線からだと、医療従事者の意見に対して医療意識に劣る為、意見を返しにくいなと感じる事が多いです。しかし、利用者さんの為に良い雰囲気でチームとして一緒に働いて行きたいです。利用者さんと近い立場で日々介護を行っています。それぞれの役割を持ち、尊重した上で介護福祉士も含めたチーム団結により、利用者さんの笑顔を増やしたいです。
人の命と生活を支え、笑顔を作る、とてもやりがいのある仕事です、是非、職員が長く続ける職場を作っていってほしいです。
ーwinさん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。
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