看護師の派遣は合法？紹介予定派遣の法律・給与・仕事手順・業務内容

2019.07.19 04:25

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看護師として働いていると看護師の派遣サイトを見たことがあるという方は多いのではないでしょうか。しかし、看護師の派遣は法律で制限されているなんていう噂も聞いたことがある方もいるのでは。今回は看護師の派遣業務についてご紹介します。

看護師の派遣は紹介予定派遣ならOK

結論から言うと看護師の派遣は、労働者派遣事業はNGですが、紹介予定派遣ならOKです。そのため、看護師派遣のお仕事で紹介されるのは、この紹介予定派遣です。この紹介予定派遣、2000年3月に解禁されたものの、当時は社会福祉施設のみの解禁でした。病院など医療機関において解禁されたのは2004年の3月からです。

看護師の紹介予定派遣とは？

紹介予定派遣とは派遣制度の一部です。紹介予定派遣の特徴としては最長約6か月までしか勤務ができないこと、派遣先で派遣業務の前に面接を受ける必要があること、前提として社員登用を考えるなどがあります。また、受け入れ医療機関において派遣労働者の事前の特定が可能である事も特徴です。実際に看護師紹介予定派遣を経験した筆者の観点から看護師紹介予定派遣でお仕事をするには、どのような流れになるのか、例をご紹介します。(派遣会社や職場により異なる場合もありますので参考までに。)

①派遣会社へ登録する

まず、派遣会社に登録することから始まります。登録の際には履歴書、看護師免許の持参は必須、他にも就職面接のように1対1で今までの経験や派遣を受けるようになった経緯などを聞かれます。派遣先での面接を行わない代わりに派遣会社と細かく面接をするという形になります。

②仕事を選ぶ

派遣会社への登録が済んだら、いよいよお仕事選びです。仕事内容は派遣の会社で公開しているものから選びます。看護師の場合、多くは介護施設やクリニックが職場となります。中には病院もありますが、病院の場合は回復期や療養病棟が多いことが特徴です。筆者は介護施設、デイサービスを選択しました。

③仕事前の最終確認

仕事を選んだら仕事内容の最終確認です。看護師の紹介予定派遣はよっぽどの事情がない限り休むことはNGとなります。本当にその日出勤できるかの確認と場所や時間の確認をします。

④業務開始

いよいよ当日業務開始です。確認した場所に1人で出勤、事前に聞いている担当者にも声をかけ、簡単な説明を受けて業務開始です。業務中は現場のスタッフに確認しながら進めます。業務が終了したら担当者から働いたという証明の印をもらい、終了です。

看護師紹介予定派遣の勤務条件、給与面は？

看護師紹介予定派遣の給料は一般的には、通常の勤務より時給がやや高いです。ちなみに、筆者の経験した派遣のお仕事は、通常より100円時給が高い、時給1700円での業務でした。勤務条件も5分前の職場への到着でよく、残業もないので、良い条件ではないでしょうか。任される業務も重要なことは任されない傾向にありますが必要最低限の業務は任せてもらえるので、スキルアップやレベルアップは考えていず、純粋に看護の仕事をしたい、色々な職場を経験したいという方には働きやすいでしょう。毎回知らない土地に行き、知らない人とのやり取りになりますが、場所については派遣業務前に丁寧に教えてくれます。

看護師の紹介予定派遣解禁の理由

医療系の派遣業務については国も厳しめに見ていたようですが、なぜ看護師紹介予定派遣が解禁されたのでしょうか？その理由は「紹介予定派遣であれば、面接や履歴書によって事前に労働者を特定できるため、それ以外の労働者派遣ほど医療チームの連携に支障を与えない。」というところにあります。前述したように本来の派遣業務では給料を振り込むために氏名や連絡先は聞かれますが必要最低限にとどまります。そうするとどこの誰が医療現場に踏み込み一緒に仕事をしているのかわからないということが問題になっていました。ですが、面接をする、履歴書を提示するなど普通の面接と変わらぬ流れとして身分をはっきりと明かすようにしたり、業務内容を明確化するなど医療現場での整備を進めたことによって看護師の紹介予定派遣が解禁されました。他にも、求人数に追いつかず、医療現場が人手不足となっていることも看護師の紹介予定派遣が解禁された理由でもあります。育児中の方や、フリーランスの方は、自分にあった働き方に派遣のお仕事をうまく組み合わせると良さそうですね。