看護師復職のベストタイミングは!?復職支援セミナー、勉強アプリとは?
2019.09.25 17:17
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一旦看護師の仕事から離れているという方の中にはいつ看護師として復職しようかと悩まれている方も多いのではないでしょうか。看護学生時代の友人や元同僚の仕事の話を聞くとそろそろ自分も…と考えてしまう方も少なくないでしょう。しかし、医療の世界は日進月歩。いざ復職と言っても離れていた期間が長ければ不安が残るのでは。今回はそんな看護師の復職について考えていきます。
看護師が復職するタイミングとは
看護師が復職するタイミングは看護師のライフスタイルによって異なるというところが答えです。そのため年代もまちまち。数パターンの看護師のライフスタイルに合わせた復職のタイミングをご紹介します。
育児中の看護師の場合
育児中の看護師は子どもの年齢が復職のタイミングと関係します。
子育て中の看護師で復職を考えるタイミングとして多く見受けられるのが子どもの小学校入学後です。
小学生になればある程度は自分のことが自分でできるようになり、親が帰宅するまでの留守も守れるようになるというところで復職できると考える方が多くなるようです。
ただし小学校入学直後では帰宅時間が安定しなかったりまだまだ幼稚園の延長だったりもするので子どもが小学校中学年から高学年のタイミングで復職を検討することが多いようです。
次に多く見受けられるのが幼稚園への入園後です。幼稚園によっては延長保育ができるなど仕事に配慮した幼稚園も増えているため、そういった園に預けて復職を考えるようです。
待機児童の増加が社会問題にまで発展している昨今、保育園に預けることが難しい看護師も多いため、産後すぐあるいは4歳未満(幼稚園に入園できる年齢)での復職ができず、上記のタイミングまで復職を見合わせてしまう方が多いようです。
育児中の看護師が復職において抱える悩みとは
育児中の看護師が復職において悩むのがやはり子どものこと。子どもが小学生になったタイミングで復職する看護師は学童保育を利用する、習い事を入れて帰宅時間を自分の時間に合わせるといった対策をとっているようです。現在では学童保育をしながら習い事ができるところもあるようで、そういったものを利用しながら帰宅時間を合わせて、迎えに行って一緒に帰宅する方法をとっている方が多いようです。
独身・夫婦のみ世帯の看護師
独身の看護師や既婚で夫婦のみの世帯の看護師はおおよそ退職してから看護師として復職するまで1年から3年以内の傾向にあるようです。独身、既婚大人のみ世帯の方の場合ある程度自分の時間を自由に使えるという観点から自分に合わせて復職を検討するようです。例えば、独身の方だと退職後やりたいことをやりきって復職するタイミングがだいたい3年の傾向にあるようです。
一方、既婚夫婦のみの世帯では結婚式やハネムーンを満喫し、専業ライフ等をある程度体験した1年前後でそろそろ仕事に戻りたいと考える方が多く見受けられるようです。
独身、既婚夫婦のみ世帯の看護師が復職において抱える悩みとは
独身看護師、既婚夫婦のみ世帯の看護師が復職において抱える悩みは復職時における自分のスキルや技術です。前述したように日進月歩で進化する医療業界。たった1年しか離れていなかったのに自分の常識が次の病院の非常識だったということはよくあること。そんなギャップを埋めることができるのがこれからお伝えする復職のための支援サービスです。自分の時間が充分に取れるという方はこういったサービスを利用してから復職されると不安が解消されるでしょう。
看護師の復職支援サービス・研修・セミナーとは?
看護師が復職するにあたり不安となるスキルや技術、今の医療界の常識などを補完してくれるのが復職支援のためのサービスです。ここではいくつかの復職支援のためのサービスをご紹介します。
都道府県ナースセンター
都道府県ナースセンターでは看護師等人材確保促進法に則り、看護師のための復職支援サービスを行っています。そのサービス内容は多岐にわたり求人施設の紹介やあっせんを行う職業紹介事業も行っています。長期離職者においては復帰を希望する看護職向けの復職支援研修・実習を適宜実施しています。
他にも子育て中や定年した看護師などさまざまな状況の看護師を集めて懇親会を企画、実施しています。研修を受けつつ実際に働いている方に働き方についての話を聞き、復職のための参考にすることができるのもうれしいポイントです。ナースセンターは各都道府県に1つしかありませんのでご自身の居住している地域のナースセンターについてぜひチェックしてみてください。
研修ってどんなことをするの?
復職のための支援や研修は採血や吸引といった看護技術や、医療機器の扱い方を学び、提携している病院で実際に実習をします。費用は無料です。病院だけでなくクリニックや介護施設など自分の働きたい施設携帯に合わせて研修内容を細かく分けている都道府県もあります。
参考 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/topics/2016/01/dl/tp0115-1-03-03d.pdf
日本看護協会 https://www.nurse.or.jp/nursing/nc/saishugyo/index.html
東京ナースプラザ(東京都看護協会)https://www.np-tokyo.jp/about/activities/regional/reinstatement.html
自治体主催
県や市など自治体が主催となって看護師復職研修を実施しているところもあります。研修内容はナースセンターと同じですが、大きく異なるのは参加者です。参加者の要件は自治体によって異なっており、例えば復職する時期は未定だが検討しているという段階でも研修を受けられるところや働く職場の形態(介護施設から病院など)が変わる事に伴って研修を受けられるというところもあれば、3年以上離職していなければ受けられないところ、再就職後1年以上働くことを検討している人しか受けられないというところもあります。
自治体主催のものを受講しようと検討している方はご自身の居住されている地域がどのような参加要件をとっているのかを確認してみてください。
参考 奈良県 http://www.pref.nara.jp/isikangosi/nsouennet/return/training/index.html
立川市 https://www.city.tachikawa.lg.jp/kenkosuishin/kenko/iryo/kangoshishien/kangoshishien.html
埼玉県
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0709/riyousyanokoe.html
病院主催
病院が主催して復職支援をするというものです。この復職支援を受けるためには復職支援の研修を受ける病院あるいはグループに就職することが要件となりますが、中には復職支援プログラムや研修を受ける病院へ就職することがなくても受けられるというところもあります。
研修内容はナースセンターや自治体主催と変わりませんが、病院主催のポイントは研修日数です。ナースセンターや自治体は1週間完結、3~5日完結などある程度の日数を丸1日確保しないと受けられません。ですが、病院主催の場合は1日でOKだったり午後の数時間だけだったりと研修の時間が非常に短いです。そのため、子育て中などまとまった時間を長時間とりにくいという方にはおすすめです。併せて就職に関するセミナーや病院案内をしてくれるのでできたら自分の働きたいと考えているところで受けるとよいでしょう。
医療安全推進者ネットワーク http://www.medsafe.net/contents/recent/129supernurse.html
医療法人医誠会 http://kango.iseikaihp.com/hospital/settsu/ret_nurse.html
看護師の復職に役立つ勉強アプリってあるの?
復職前に手軽に勉強しておきたいという方は勉強アプリを活用しておきたいと考えるでしょう。
看護師が勉強できるアプリは以下のようにいくつかあります。
フリー医療用語クイック検索
MSDマニュアルプロフェッショナル版
心電図
ねじ子のヒミツ手技
筆者(元看護師)自身もこのアプリのいくつかを使用していました。ですが、いくつか注意する必要があると感じています。
看護師向け勉強アプリ利用の注意点
お金がかかることがある
医療系アプリはすべて無料というアプリもありますが非常に少なく、ダウンロード時からお金がかかるもの、課金しなければ使い切れないものもあります。せっかくダウンロードして勉強しておいたのに、いざ配属されたところが全く勉強したことを生かしきれないということですと、費やしたお金と時間が無駄になります。それなら前述した復職支援を活用し短期集中で、かつ無料で知識や技術を身につけたほうが良いでしょう。
アプリ内で得た知識や技術がすべて使えるとは限らない
アプリもいつ作られたものか、また更新されているかどうかによっては内容が自分の働いていたころと何ら変わらないということもあります。そのため、アプリで得た知識や技術が使えるとは限りません。
筆者も、実際にアプリを活用ししようとしたらバージョンが更新されていなかったため全く無意味だったという声を聞くこともあります。
まとめ
看護師のための復職支援は公的な団体から病院までさまざまなところで実施されています。しかもほとんどが無料であるというところがうれしいポイント。ライフスタイルによって復職できるタイミングは異なりますが、タイミングが合い、復職が可能になれば、ぜひこのような研修を活用してみてはいかがでしょうか。
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