眼科医・クラウドワーカー・医療ライター。医師として幅広く活躍する秘訣に迫る
2020.03.03 09:59
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Dspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げることを目的に、様々な医療職の方のインタビューを取り上げています。
今回インタビューするのは、眼科医として大学病院に勤めながら、自らのサイト運営、クラウドソーシングでライターとしても活動中のdoctorK先生です。
キャリアに対してのお考えや、現在の医療情報の発信などについてインタビューました。ぜひご一読ください。
公立大学医学部在学中にクラウドワーカーとなり、眼科医となった今もクラウドワーカーとして働く。趣味は本や論文を読むこと、そしてお笑い、グルメ、お酒も大好きです。
運営サイト オンライン眼科 https://doctork1991.com/
Twitter @doctorK1991
まずは、先生が医師を目指したきっかけをお教えください。
僕が医師を目指したのは、小学6年生の頃、NHKの国境なき医師団の番組を見たことがきっかけです。その番組を見て「医者ってカッコいいな」と漠然と思いました。しかし、その後は特に中学受験勉強もせず、普通の中学生活を送っていました。本気で勉強しだしたのは中学2年生の時で、僕の大好きな祖母が癌でこの世を去った時でした。そうして勉強をしたおかげで、一浪で何とか第一志望に受かり今に至ります。
現在のご専門である眼科に進んだ理由をお教えください。
眼科の多くは検査で明らかになることよりも、自覚症状で来院されることが多く、治療をすると視力が回復することでQOLも上がりますし、何より患者さんに感謝されます。また、外来も好きでしたし、マイクロの手術もやりたかったので眼科にしました。
キャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?
最初は神経系の診療科も興味がありましたが、上記理由から割とあっさり決断することができました。
先生は、ご自身で「オンライン眼科」https://doctork1991.com/というサイトも運営されていますが、サイトを始めた経緯を教えて下さい。
doctorK先生が運営するサイト「オンライン眼科」
最初は自分の勉強した内容をアウトプットするために作りました。もともとはEvernoteというアプリを使っていましたが、どうも使い勝手が悪く、「自分で使いやすいものを作りたい」というのがきっかけでした。
サイトを運営してみての反響や先生ご自身の感想はありますか?
一からサイトを作り、記事を書くと、記事が読まれるまでに意外と時間がかかるなと思いました。
もともとは医療ライターとして、既存のサイトに記事を挙げていたので、それなりにPV数を稼ぐことはできていました。しかし、自分のサイト、特に作り始めのサイトは認知度が低く、記事が読まれるまでは時間がかかりました。そのため、「自分の記事はサイトありき?」と思い、サイトも試行錯誤し、今のオンライン眼科(https://doctork1991.com/)の形になりました。
試行錯誤の上で現在の形があるのですね!
先生は、このインタビューを読んでいる医療職の方にブログサイト開設をすすめますか?
最終的にはそうして欲しいと思います。ただ、医療ライターになりたての場合はその限りでなく、むしろ有名メディアに投稿できるような記事を書き、認知度を上げる方が先決かなと思います。
医師として、ライターとしてもご活躍されているdoctorK先生ですが、現在はどのようなスケジュールで生活していますか?
doctorK先生のタイムスケジュール
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AM 7:00
起床、朝食
AM7:30
通勤・通学
移動しながら記事を1~3本書き、余った時間で読書
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AM9:00
外来・処置等開始
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PM18:00
勤務終了・帰宅
朝に記事を書けなかった場合は記事作成、読書、LINEグループ等の記事作成
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PM19:30
帰宅、食事
子どもをお風呂に入れたりして、子どもが寝るまでは仕事はしない
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PM21:00
仕事開始
クラウドワークス案件や記事をHPにアップなどの仕事をこなす
-
AM24:00
就寝
医師としての日々もお忙しいと思いますが、ライティングの時間を確保するために、工夫していることなどありますか?
通勤以外の時間は記事を書かないことに決め、時間的な制限を設けるようにしています。また、音声入力も利用し、歩きながら記事作成を取り組みだしています。自分が書きなれた内容の記事であれば、音声入力でも大まかには書けるので最近は歩いている時間も記事作成しています。
現在、大学病院勤務の医師として、キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫していることはありますか?
幸い、僕の医局は非常に雰囲気が良く、とても働きやすい環境にあります。また、症例も多彩であるため勉強になります。そういった環境で勉強したことも記事に取り入れています。また、記事のアイディアは患者さんの質問から生まれることもありますから、何気ない会話も大切にしています。当たり前のことですが、大事なことだと思います。
患者さんとのコミュニケーションは医療職にとっては大事なことですよね。
先生は、現在の医療業界で課題に感じていることはありますか?また、今後の医療業界に必要なものは何だと思いますか?
医療ライターとしては誤情報がたくさん存在していることは”ヤバい”と思います。今回のコロナウイルスの件もそうです。
日本人は長いものにまかれるように、権威がある人やフォロワーが多い人に流されやすい傾向にあります。今回は権威ある厚労省等が正しい情報を出しているのに、なぜかそれをまず信じず、フォロワーが多い人が流した上方に流されている印象でした。
僕がライターアカウントとしてTwitterを本格的に始めたのは2019年6月頃だったのですが、それはその現象対策のためでした。医師と書いても記事は読まれず、フォロワーがいないと記事は読まれづらいと思います。そうした対策としてTwitterをはじめ、フォロワー獲得に努めました。しかし、その流れは変わっていきます。今後はフォロワーがある程度いて、信頼がおける人の記事が読まれるようになると思います。
最後にこのインタビュー記事を読んでいる医療職の皆さまにひとことをお願いします!
医療従事者の方は人員不足から仕事以外、なかなか手が回らない人も多いかと思います。しかし、医療従事者の方はタスクをこなす力があるため、少しからでよいので情報発信にも取り組むと良いと思います。
ーdoctorK先生は最近、医療系ライターの情報交換用に、医療系ライターコミュニティのLINEグループも運営されているんですよね?
はい、僕らのグループ「医療ライターたち」はそんなきっかけになればと思い作ったコミュニティです。もちろん、コミュニティは何でも構いません。自分が「これは信頼できるな」と思ったコミュニティに参加し、少しずつ取り組まれたら良いと思います。やるかやらないかはお任せしますが、やれば確実に世界が広がると思います。興味があればプロフィールのリンクからお問い合わせいただければと思います。
ー今回は貴重なインタビューをどうもありがとうございました。学生時代からライターをしていたdoctorK先生の時間の使い方など、医療職の方にもご参考になる情報を沢山どうもありがとうございました!さらに医師ライターとしてライティングに関するインタビューにお答えいただきました!
doctorK先生に聞いた、ライティングに関するインタビューはこちら!
現役医師ライターに聞く!依頼が来る医療ライターになるには?
https://dspace.co.jp/column/1739/
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