#44 結婚を機に30代から介護の道へ。介護福祉士キャリアインタビュー。

#44 結婚を機に30代から介護の道へ。介護福祉士キャリアインタビュー。

2020.05.28 09:00




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44回目は、介護福祉士としてお仕事をしているみやばあさんです。みやばあさんは、介護福祉士として、

サービス付き高齢者住宅でフルタイム勤務をしています。

キャリアや医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。

 








 

みやばあ

 

介護福祉士。高校卒業後に上京し、3年ほど働いたが、母親からの強い要望で帰郷。

地元で事務仕事に就職後、26歳で印刷会社に転職。チラシ、パンフレットなどのデザインの仕事をするがやりがいを感じ始めた矢先、オーバーワークが原因で統合失調症を患い、社会復帰に3年を費やす。

35歳の結婚を機に、介護職の道へ。

趣味はハンドメイド、ライブ鑑賞、御朱印集めなど。

 

 

 

 

ーまずはみやばあさんが介護福祉士を目指したきっかけをお教えください。

 

きっかけは35歳で結婚した時です。それまではホテルの客室清掃のパートをしていましたが、

夫との二人暮らしがスタートしたので、もう少しお給料の良い転職先を探していました。

介護施設で働きながら、ヘルパー2級(初任者研修)の資格が取れる就職先を見つけ、夫の後押しもあり

短期入所型(ショートステイ)の施設に就職しました。

当時は、生活の為という安易な気持ちで介護職を選びましたが、経験を積むにつれ、自分に合っている仕事だと感じるようになりました。

振り返り考えてみると、同居していた祖母の世話を幼い自分がよくしていました。一緒にお風呂に入って、祖母の身体や髪を洗ってあげたり病院の付き添い、食事の手伝い(介助)など、今思えば、介護の道に進む原点は、祖母の存在だったと思います。

 

 

 

ーみやばあさんは、現在どのようにお仕事されていますか?

 

デイサービスと訪問介護を併設したサービス付き高齢者住宅で介護福祉士としてフルタイム勤務、現場リーダーをしています。

今の職場を選んだ理由は、新規オープンだったからです。前職は、お給料は良かったのですが、休憩時間が殆ど無いほど忙しい業務。尚且つ上司との人間関係に悩んでいたので

転職を考えていた時に、たまたまハローワークで見つけたのが新規オープンしたばかりの現在の職場でした。

また、前職と同じ「サービス付き高齢者住宅」だったことも選んだ理由になります。新規立ち上げの施設で、職員も全員一緒に、0からのスタート。煩わしい人間関係も無く、職員全員が手探り状態の中、

施設を作っていくような感じで、連帯感も生まれました。

 

現在の働き方ですが、シフトにより、デイ、訪問、夜勤など日々の業務が違います。同じ利用者、同じサービスの繰り返しではないので仕事内容が単調にならず、一日一日で変化があります。

 

 

 

ーキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?

 

介護の道に進んでから、何度か転職しましたが、介護以外の仕事は選択肢にはありませんでした。今の職場の上司から、サービス提供責任者にならないかと打診がありました。しかし、訪問介護のサ責でしたので、併設したデイサービスに携われなくなることから打診は断り、今も現場に出て、利用者様と直接関われる仕事をしています。

 

 

 

ー今後は、どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?

 

今後も今の職場で、介護福祉士として現場に携わっていきたいですが、持病の腰痛を考えると身体的な限界が来るので、今のうちに資格所得などの勉強を始めたいと思っています。年齢を重ねて、身体的な問題が出てきたら、今は断っているサ責や相談員などの事務的な仕事も視野に入れて、介護の仕事を続けていけたらと思っています。

 

 

 

ー現在の働き方ならではのエピソードや感じていることをお教えください。

 

統合失調症を患う前に、印刷会社でデザインの仕事をしていたので

その経験を生かし、施設の広報やパンフレット、イベントのポスター作成など事務的な仕事もしています。また、レクリエーションを考えることも好きで、アクティビティインストラクターの資格を所得しました。レクリエーションも指導する立場だけではなく、利用者様と一緒に参加して、一緒に楽しむことをモットーにしています。また、上司である施設長と管理者も、現場に携わる私たち職員の意見や提案も、きちんと聞き入れてくれているので有難いと思っています。有給も取りやすい環境です。

 

 

 

ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?

 

 

介護福祉士 みやばあさんの1日のタイムスケジュール

 

    • AM 7:00

      起床、朝食

       

    • AM9:00

      仕事

      (介護サービス)

    • PM12:00

      休憩

       

    • PM15:00

      仕事

      (介護サービス)

    • PM18:00

      帰宅・夕食

       

    • PM20:00

      入浴・趣味など 

       

    • PM23:00

      就寝

       

 

 

 

ーみやばあさんが、現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫・模索している点は?

 

現在従事している施設では、身体介助を必要とせず、比較的自立度の高い利用者様が多い分、利用者様同士のトラブルが度々見受けられます。先入観で誤解が生じ、利用者様が間違った情報を広めてしまうと、職員が介入しても納得してもらえないことが多いです。

そのようなケースでは、状態や状況を細かく記録に残し、職員全員で情報を共有、対応を検討します。現場の職員も積極的に意見や案を出しています。

また、対応に困った事例なども上司や同僚に相談しやすく、すぐにアドバイスが貰えます。介護士・看護士との連携、チームプレイとしての業務も出来ていて、その点は、働きやすい環境だと思っています。

 

 

 

ープライベートと仕事の両立を実現するため今の介護業界・医療業界に必要なものは何でしょうか?

 

きちんと有給休暇が取れる環境。仕事のことを考えずに休日を過ごせること=仕事との切り離しが必要だと思います。医療福祉の業界は、慢性的な人員不足であり、サービス残業や休日出勤を頼まれることも多くあります。また、地域によって職員の待遇でも格差があるように思います。処遇改善手当についても、支給方法を事業所任せにせず、国がきちんと定めるべきだと思います。

 

 

 

ーみやばあさんが、今後の介護業界・医療業界に期待することをお教えください。

 

今後は、高齢者が増える一方で、医療や介護の担い手となる人材が更に不足すると思います。国や地方自治体が待遇を良くして、職場環境を整え、労働条件の改善を図ってほしいです。

 

 

 

ー最後に、これを読んでいる医療職の方に一言お願いいたします。

 

介護の仕事は精神的にも肉体的にも大変な仕事です。「介護士による利用者への虐待」は問題提起されることが多いですが、介護士も利用者からの理不尽な態度、時には暴力や暴言などで、神経をすり減らしながら業務にあたっているのです。「認知症だから仕方ない」、「そういう仕事だ」と認識せず、介護現場のリアルな現実を、少しでも多くの人たちに理解して欲しいです。

 

 

 

ーみやばあさん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。

 



 

 

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