#52 3児の育児と皮膚科医としてのキャリアの両立。

#52 3児の育児と皮膚科医としてのキャリアの両立。

2020.06.22 09:00




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医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げるDspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、様々な医療職の方をインタビューします。

 

52回目は、皮膚科医としてお仕事をしている医師の皮膚科ママ 先生です。皮膚科ママ先生は、皮膚科医としてのキャリアを継続、転職もご経験しながら、3児の出産・育児をご経験しています。

 

ライフスタイルに合わせてどのように転職をしてきたか、キャリアや医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。

 

 

皮膚科ママ

 

皮膚科医10年目。

都内国立大学薬学部卒業後、都内国立大学医学部卒業。卒後2年目に結婚、卒後3年目に1人目出産、卒後5年目に2人目、卒後8年目に3人目の出産を経験する。現在、総合病院の皮膚科で勤務。過去に大学病院、開業医、総合病院での勤務歴あり。

趣味は自然散策、ウォーキング。

 

 

ーまずは皮膚科ママ先生が医師を目指したきっかけをお教えください。

 

 もともとは薬学部に入学していましたが、薬学部で学ぶ中で、医学に興味を持つようになりました。もともと勉強が好きで、医学の勉強をすれば、それがそのまま人のために役立つので甲斐がある分野だと思うようになり、薬学部在籍中に受験勉強を行い、医学部へ入学しました。

 

 

 

 

ー薬学部に在学中からの医学部受験だったのですね!

皮膚科ママ 先生は、皮膚科の医師として総合病院で勤められているとのことですが、皮膚科をご専門として選んだ理由と、現在の働き方を選んだ理由をお教え下さい。

 

 

 皮膚科を専門として選んだのは、研修医時代に様々な科をまわって学んでいた際に、皮膚科での研修が一番面白かったためです。皮膚は目に見えるため、その症状の変化が多彩であり、また、治療経過も目で確認できるため、とても興味を引きました。

 

 また、働き方としては、子供との時間をより多く持てるように、一度は開業医で勤務もしましたが、夜診があり逆に帰りが遅くなることで、なかなか子供と過ごす時間を持つことができなかったため、総合病院での勤務を選びました。

 

 

 

ー現在までにキャリアの選択を悩んだことはありましたか?実際に、出産育児を経験しながら皮膚科のキャリアを続けるのは大変でしたか?今現在キャリアを継続する上で、大変に感じていることはありますか?

 

 キャリアの選択については常に悩んできました。出産育児を続けながら皮膚科の仕事を続けること自体は、家族の援助もあり、それほど苦にはなりませんでしたが、非常勤として働くか、常勤として働くかは難しい選択でした。

 

 現在は常勤として働いています。常勤の立場の方が様々に社会的な立場としてはやりやすい面が多いですが、勤務時間が長くなるため、仕事が終わったらすぐに切り替えて家庭の仕事をするという、時間のやりくりで試行錯誤しています。

 

 

 

ー現在は、3人の育児中とのことで非常に忙しいと思います。育児と仕事はどのように両立していらっしゃいますか?

 

 現在の勤務先が、環境が良く、定時で帰宅できることと、夫や夫の家族の援助があることで、育児と仕事の両立が何とか成り立っています

 

 3人の子供それぞれに、子供を通しての社会や人とのつながりがあり、多くの知り合いを得られたことはとても良かったですが、それぞれの子供のことで、予定ややることなどを細かくスケジュール管理する必要があり、甲斐も感じつつ、忙しさも感じています

 

これまで、困ったことがあった時、子供を通して知り合ったママさんに助けてもらったことがとても多く、周りの知り合いをとても大切にしています。

 

 

 

 

ー育児との両立に関して、現在の働き方ならではのエピソードや感じていることがあれば、お教えください。

 

 現在の職場は週5勤務ですが、そのうち1日のみ半休をとって時短勤務にしています。そのため、平日1日だけ子供の小学校や幼稚園の終わる時間にいられるため、子供がとても喜んでくれており、その時間を大切にしています。

 

 

 

ー常勤で働きながらもお子さんとの時間がとれるように勤務を工夫されているのですね。今後は、どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?

 

 今後は総合病院での勤務をしばらく続けていく予定でおります。また、薬学出身のこともあり、CRO業務(※)に興味があり、現在その分野にも少し携わっておりますが、今後も携わりたいと考えています。

 

 

CRO・・・Contract Research Organizationの略。医薬品開発業務受託機関。

開発効率を高め、より早く新しい薬を生み出すために、臨床試験・製造販売後調査におけるさまざまな業務を代行・サポートしているのが”CRO”。*

 

 

 

 

ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?

 

 

皮膚科ママ 先生の1日のタイムスケジュール

 

    • AM 4:30

      起床

      自分の時間をもつ。

    • AM7:00

      子供の準備

       

    • AM8:00

      出勤

      子供の小学校への見送り

      幼稚園、保育園に預けて出勤

    • AM8:50

      勤務開始

       

    • PM18:00

      保育園お迎え・帰宅

      夕食準備

    • PM19:00

      夕食

       

    • PM20:00

      入浴

       

    • PM21:30

      就寝

       

 

 

 

 

ー皮膚科ママ 先生は、大学病院勤務、総合病院勤務、開業勤務と、3児を出産している間に転職もご経験されているとのことですが、それぞれの働き方に関してよかった点や、転職した理由などをお教えください。

 

 大学病院は臨床以外に研究や様々な業務が多く、多忙な日々でした。大学病院時代に1人目を出産しましたが、育児休業給付金がもらえなかったため、産後6ヶ月で復帰しました。

 

その後、医局人事で総合病院に移動し、2人目を出産しました。その時は育児休業給付金が支給され、1年間の育休が出来ました。総合病院での勤務はゆとりをもって勤務できました。

 

その後、家の近くで開業医の職場があったため、職場が近く、中休みに家に帰れて家事・育児ができるなどのメリットを感じて転職しました。実際は、中休みはとれますが、帰宅時間が遅くなり、家族に負担がかかってしまったため、3人目の出産を機に退職し、総合病院に転職しました。

 

現在の職場は定時で帰れるため、仕事と家庭の両立がある程度バランスがとれており、転職して良かったと感じています。

 

 

 

ー現在はバランスの良い職場に落ち着くことができたのですね。現在の医療業界で課題に感じていることはありますか?また、今後の医療業界に必要なものは何だと思いますか?

 

 現在の医療業界では、子育てとの両立がなかなか難しいことが多く、周囲のママさん医師たちも試行錯誤しています。医師になるまでには、多くの教育を受け、たくさんの投資を受けてきていますので、子育ての負担によって医師として働くことを諦めてしまう人が増えるのは、残念なことだと思います。

 

 医療業界だけではなくどの分野でも同じだと思いますが、より子育てと仕事が両立しやすい社会になることを願っています

 

 

 

ー読者の医療職の皆様に一言お願い致します。

 

 医療職の皆様、日々、本当にお疲れ様です。医療職は人の命に係わる、とても尊く甲斐のある仕事だと思います。仕事と生活のやりくりに様々に大変なこともありますが、是非おひとりおひとりが甲斐をもって日々の仕事ができるように願います。

 

 

ー皮膚科ママ 先生、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。

常勤として働きつつも、週に1回は時短にするなど、お子さんとの時間のとり方の工夫など読者の方にとっても参考になったことと思います。

 

 

* 参考 一般社団法人 日本CRO 協会

http://www.jcroa.or.jp/customers/service.html

 

 

 

 

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