#23 転勤を機にフリーランス管理栄養士へ。フリーランスとして感じているメリットデメリットと育児の両立
2020.04.08 09:00
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23回目の今回は、フリーランス管理栄養士として在宅ワークと育児を両立しているyukinnkoさんです。キャリアについてのお考え、医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。
yukinnko
管理栄養士。2児の母。管理栄養士養成大学卒業後、病院2年、介護老人保健施設6年、保健センター2年勤務。
趣味は、ヨガ・お菓子やパン作り。
ーまずはyukinnkoさんが管理栄養士を目指したきっかけをお教えください。
私が管理栄養士を目指したきっかけは、小さい頃からお菓子作りが好きだったことと、両親から何か資格をとれる大学に入って欲しいと希望があったからです。
そうして資格を取れる専門職について調べていくうちに管理栄養士という職業を知りました。管理栄養士は、栄養士の中でも専門知識を身に着けて、病院や介護老人保健施設や学校給食、生活習慣病に関わる事業など幅広く活躍できると思い、管理栄養士になりたいと思うようになりました。
ーyukinnkoさんは、フリーランス管理栄養士として育児も両立しているとのことですが、現在は、どのようにお仕事されていますか?
現在はフリーランスの管理栄養士として、子供が幼稚園に通っている間にライティングやオンライン食事指導、サプリメントの企画、商品モニターなどの仕事を行っています。
フリーランスで仕事をしている理由は、主人の転勤があったからです。
また、妊娠・出産で以前の職場は退職していましたので、フルタイムの仕事の復帰にはハードルが高く感じていました。ですので、子供が1歳6カ月を過ぎた頃から、保健センターの非常勤職員として働きながら、転勤のことも見越して副業を少しずつ始めていきました。その後、実際に転勤になり保健センターの職場は退職し、現在はフリーランス1本で仕事をしています。子供の成長を傍で見られること、時間のゆとりがあることは、私にとってストレスがなく精神的にも楽です。
ーフリーランスとしての管理栄養士のお仕事と、勤務での管理栄養士の勤務と比較して、良い点と大変な点をお教え下さい。
フリーランスの管理栄養士として良い点は、時間に余裕があり、ストレスがあまりないことです。家族の食事に手の込んだ料理を作れますし、時間がとれる時は、子供と一緒にお菓子作りをして楽しむ時間があります。また、子供が具合が悪い時には、すぐに病院に連れて行ったり、気兼ねなく看病ができます。勤務になるとどうしても業務に合わせて出勤、退勤になりますし、人間関係もありますから、ストレスを感じることもあるかと思います。
大変な点は、業務委託で仕事をしているので、先方の都合で業務が途中終了してしまうことがあることです。つまり、報酬が安定しづらいことが大変です。勤務の管理栄養士に比べて、フリーランスである私の場合は、子供と過ごす時間を長くしている分、業務時間が短くなってしまうので、当然、収入が下がり、収入面では少し物足りなさも感じます。
ー今までにキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?
これまでのキャリアの選択では、妊娠をした時に通勤時間が長かったことと、職場が子育てに理解のある会社ではなかったので、退職を選び、一度専業主婦になりました。
ですが、子供が1歳を過ぎたあたりから、やはり管理栄養士の仕事をしたいと思い、仕事を探すようになりました。私の場合は、主人が転勤のある職場であることと、私自身がフルタイムの勤務となると育児や家事の両立に自信がなかったので、毎日の仕事ではない非常勤職員の仕事を選びました。その時に、非常勤職員をしながら副業として始めた仕事が現在のフリーランスのきっかけになりました。
ー育児との両立に関して、現在の働き方ならではのエピソードや感じていることがあれば、お教えください。
現在はフリーランスなので、仕事はしているけれど、勤務の管理栄養士と比べて時間に余裕があるので、育児と子育ての両立はできています。
子供が幼稚園から帰ってきたら、おやつを用意したり、夕飯までの間はゆっくり話をしたり子供と遊ぶ時間があります。そのような時間は、心穏やかに過ごせますし、親子でとても貴重だと感じています。例えば、子供のささいな様子(幼稚園でお友達と何かトラブルになったことや、先生に注意されたことなど)にも早めに気付いて心のケアもしてあげられていると思います。
もし時間に余裕がなかったら、子供の話にちゃんと耳を傾けて聞いてあげられていたか自信がないです。
ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?
フリーランス管理栄養士 yukinnkoさんのタイムスケジュール
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-
AM 7:00
起床・朝食
子供の準備をする
-
AM9:00
子供通園(バス送迎)・在宅業務開始
メールチェック、オンライン食事指導、ライティング業務など
-
PM12:00
掃除
-
PM13:00
昼食
-
PM14:00
在宅業務
オンライン食事指導・ライティング業務
-
PM14:00
降園
バスのお迎え・おやつ
-
PM16:00
子供と遊ぶ
-
PM17:00
お風呂
-
PM18:00
夕飯作り
-
PM19:00
夕食
-
PM21:00
子供就寝
子供が寝たら在宅業務
(ライティング、商品モニター業務)
-
AM24:00
就寝
-
ー現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫している点は?
キャリアを継続していく上で大変なことは、収入を減らさないように維持していくことです。そのために工夫していることは、1つ1つの仕事を丁寧にミスのないように行っています。やはり、ミスばかりしてしまったり、納期に間に合わないと契約が終了になってしまったりするので、そのあたりは気を付けて仕事をしています。例えば、単発の仕事でもきちんと仕事をしていると、継続の案件をお願いされたり、そこから派生してまた別の仕事を依頼されることもあります。仕事1つから色々な仕事へ結びつく可能性もありるのは、フリーランスの仕事の面白さだと感じています。
ープライベートと仕事の両立を実現するため今の医療業界に必要なものは何でしょうか?
プライベートと仕事の両立を実現するために、今の医療業界では自宅にいても仕事ができる環境(リモートワークなど)が増えると仕事がしやすくなると思います。
ーyukinnkoさんは、オンライン食事指導などもされているとのことですが、今後の医療業界のオンライン化に期待することをお教えください。
医療業界のオンライン化に期待することは、診察や栄養相談、栄養教育の現場でも、どんどんオンライン化を進めて欲しいと思います。なぜなら、病院などに出向かなくても相談ができる環境が増えてくると、コストも下がり、忙しい方、遠方にお住まいの方、高齢者なども利用しやすくなると思うからです。
ー最後に、これを読んでいる医療職の方に一言お願いいたします。
人それぞれ色々な働き方があるかと思いますで、1つの働き方として参考になれば嬉しいです。
ーyukinnkoさん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。フリーランスとしての経験談はこれから独立したい管理栄養士の方々の参考になることと思います。
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