#74 海外勤務経験から、より良い日本の医療体制を目指す医師

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2023.03.08 09:00




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医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げるDspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、様々な医療職の方をインタビューします。

74回目は、現在、総合病院院長と客員教授としてお仕事をしている医師のTigers先生です。

海外勤務や製薬企業勤務のご経験について、また医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。

 

 

Tigers

医師。

都内の大学を卒業後、大学院に進学し博士号を取得。

臨床経験を10年積み、7年間海外のクリニックで勤務。

帰国後、製薬の研究開発に従事し、現在は総合病院院長と客員教授。

 

 

#74 海外勤務経験から、より良い日本の医療体制を目指す医師

 

画像はイメージです。(Canvaより)

 

 

ーまずは、Tigers先生が医師を目指したきっかけをお教えください。

 

高校生の時に祖母が胃がんに罹患したのですが、すでに進行しており、その当時治療法がありませんでした。もともと生物が好きで、研究者になりたいと思っていましたが、祖母の死をきっかけに医療の道に進み医学の進歩に貢献したいと強く思うようになりました。

 

 

ー現在の内科認定医、呼吸器専門医、アレルギー専門医を取得されているとのことですが、そのご専門に進んだきっかけや経緯をお教えください。

 

自分の出身大学で、最も有名な分野であったため、学生時代から憧れがあり、入局説明会に行ったのですが、志の高い先生が多く、自分も一緒に働きたいと思いました。

 

 

ーそうだったのですね。Tigers先生は、現在はどのようにお仕事をされていますか?

総合病院の院長職。大学の客員教授(学生の講義)です。

 

 

ー海外での勤務経験も7年間おありとのことですが、渡航された背景や、国外の臨床経験で感じたことをお教えください。

 

大学より、海外への留学をすすめられましたが、基礎研究よりも臨床を継続したかったため、日本の医師免許でも医療ができる国を選び、海外勤務をしました。

学生時代より、他国の人との交流を持つことが好きであり、世界の中の日本として

考えがあり、当別に海外にでるという感覚ではなく、日本国内で転職する感覚でした。

 

私の行った海外では、国民皆保険でなく、実質自由診療で、同じ診断・治療でも病院やドクターの経験により治療費に差がありました。しかし、治療費と病院ドクターのレベルは概ね比例関係にあり、病院を選ぶ際の目安としてわかりやすかったです。

 

また、勤務医であっても医師の労働時間のオン・オフがはっきりしており、雑用は医師クラークがいるため純粋に医療に専念することができました。

給与の評価も、診療実績、売り上げ、スタッフの評判など評価項目があり、毎年事務長と院長との面談のもと、次年度の仕事内容と給与が詳細に決められていました(サービス残業がほとんどない)。

 

 

ーそのような違いがあるのですね。とても貴重なご経験ですね。さらに先生は、製薬企業での勤務経験もおありとのことですが、企業勤務に至った経緯や実際に経験してみていかがでしたか?

 

治験の業務に携わり、新しい薬を世の中に提供するためには想像以上の大変さがありました。また、データの管理は非常に厳しく、薬に対する信頼性が高まりました。

 

 

ーさまざまなキャリアを積まれている先生は、今後は、どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?

 

総合病院の院長職を続けて、海外の経験をもとに日本の医療体制をよりよくしたいです。

 

 

ー現在はどのようなスケジュールで生活していますか?

 

 

総合病院院長Tigers先生のタイムスケジュール

 

      • AM8:00

        病院勤務開始

         

      • PM20:00

        病院勤務終了終了

         

      • PM22:00

        帰宅、夕飯

         

      • PM24:00

        就寝

         

 

 

 

 

ー現在のキャリアを継続する上で、大変なことはありますか?それに対して工夫している点は?

 

専門医の更新や、大学の講義の準備に時間を要することです。

院長職は、医療以外にも院内の会議や、地域の医師会、病院との連携の仕事もあり

大変ではあります。

 

 

ー仕事とプライベートの両立を実現するため今の医療業界に必要なものは何でしょうか?

 

主治医制にこだわらず、できるだけ時間制での勤務とすべきと思います。

オンコールを廃止し、医師も休むときは休む。

医師が精神的、体力的に疲弊していては、よいサービスは提供できません。

 

 

ー最後にこちらのインタビューを読んでいる医療職の皆さまに一言お願いします!

 

これまでの既成概念にとらわれず、医師自身の働き方を改革し、すなわち医師が健康な状態で患者に接することがまず大切です。

 

 

ーTigers先生、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。

 

 

 

 

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