#25 歯科衛生士ライターとしてのキャリアをスタート。アラサー歯科衛生士の現在の想い
2020.04.10 09:00
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Dspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げることを目的に、様々な医療職の方のインタビューを取り上げています。
25回目の今回インタビューするのは、ライターに転身した歯科衛生士のアラサー歯科衛生士さんです。
キャリアについてのお考え、歯科業界・医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。
写真はイメージです。
アラサー歯科衛生士
歯科衛生士歴6年目。
2014年3月 岡山県内の歯科衛生士専門学校を卒業後、
大阪市内開業医にて勤務し、2019年に退職。2020年より、歯科衛生士ライターとして執筆活動中して現在に至る。
周りが結婚・出産ラッシュで焦りしかない未婚のアラサーです!
趣味はカメラと旅行、読書が好きです。
ーまずはアラサー歯科衛生士さんが歯科衛生士を目指したきっかけをお教えください。
歯科衛生士を志したきっかけは、自身が高校生の時に歯列矯正の経験をし、口元が整うことで自然と笑顔に自信がもてるようになるということを体感したことです。
元々歯並びが悪く、笑った時に目立つ八重歯がとてもコンプレックスだったのですが、歯列矯正を通して口元を気にせずに笑えること、笑顔を褒められる喜びを知りました。
そこで『矯正歯科』に携わりたい!という気持ちが芽生え、その選択肢に挙がったのが
”歯科衛生士”という仕事でした。
ーアラサー歯科衛生士さんは、現在どのようにお仕事されていますか?
現在は『歯科衛生士ライター』として、基本的には在宅ワークでライター業を行なっています。
理由としては、退職後すぐに海外に行く予定だったのですが、家庭の事情もあり実家に帰ることとなりました。実家が田舎のためすぐに歯科医院で働くことも難しく、パソコンひとつで何かできないかと模索した結果”ライター”という仕事に辿り着きました。
もちろん、今後はまた歯科医院での勤務も視野に入れていますが、ライター業の楽しさも少しずつ感じれるようになってきたので継続して行きたいと考えています。
ーアラサー歯科衛生士さんは、キャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?
キャリアの選択はかなり悩みました。
その理由として、以前勤めていた医院では4年目からチーフに就任し、収入は同年代の歯科衛生士より安定していたと思います。
しかし、チーフになったことで求められることは技術よりもマネージメント能力でした。自身の求めていることと、組織に求められていることのギャップに違和感を感じたことや、環境を変えることで新しい視点を持てるのではないかと考え、キャリアを手放すことにしました。
20代ならなんとかなるだろうと、若気の至りかもしれません。笑
でも思い切って環境を変えることは結果的にとても良い選択でした。
ー今後は、どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?
まずはゼロから始めたライター業で、どこまで頑張れるか自分自身を試したいと感じています。その結果、自分に向いている仕事は何なのかもう少し見定めて行きたいと感じます。
元々は臨床がとても好きなので、気づいたら勤務歯科衛生士に戻っているかもしれません。ありがたいことに歯科衛生士の需要はやはりあるのだと求人票を見ながら感じています。
ー現在の働き方ならではのエピソードや感じていることをお教えください。
医療系に関わらず、専門職を活かした執筆はかなり需要がある分野だと感じています。
また、ライター業は歯科衛生士の仕事では身に付けることができない文章力や構成、人の心を惹きつける文章での営業能力など…実はいろんな学びがあります。
今の時代、働き方の選択肢を多く持っていると安心材料にもなりますし、なにより歯科医院に依存した考え方をしなくて済むのがとても良いです。
自分で行動していく力は歯科医院ではなかなか身に付けることが出来ないので、今はとても良い経験だなと感じています。
また臨床に戻ってもライター業で得た知識を、医院のHPの記事やブログでの発信などに活かせたらと考えています。
ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?
歯科衛生士時代のタイムスケジュール
-
-
AM 8:00
起床
-
AM8:30
通勤
-
AM8:45
カルテチェック・準備
-
AM9:00
診療開始
-
PM13:30~14:30
休憩
-
PM19:30
診療終了
カルテチェック
-
PM21:00〜23:00
帰宅
-
AM2:00
就寝
-
歯科衛生士ライター としてのタイムスケジュール
-
-
AM 8:00
起床・朝食
-
AM9:00
PC作業
執筆・メール確認など
-
PM12:00
昼食
-
PM13:00
PC作業
-
PM17:00
夕食準備
-
PM24:00
就寝
-
歯科衛生士時代は一人暮らしをしていたこともありますが、朝食もまともにとれないことがほとんど、昼休憩も30分くらい、夜も遅い日がほとんどでした。
今は家事や介護、育児の手伝いをしながら自由に働けるのでとても融通がききます。
何より睡眠時間が十分にとれるようになりました。
ー現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫している点は?
現在はキャリアを継続というよりも、新天地でキャリア作りを頑張っている最中です。
歯科衛生士に限らず、仕事は『信頼構築』だなと実感しています。
コミュニケーションは対面でだけでなくPC画面を通しても同じで、人と人が関わるものです。画面を通してそこに”人”がいることを忘れないようにしています。
ープライベートと仕事の両立を実現するため今の歯科業界、医療業界に必要なものは何でしょうか?
女性の働きやすい環境作りです。私自身もチーフとして院長とスタッフの間に入る中で一番苦戦した部分です。
やはり院長は若くてフル出勤の正社員を好みます。(そうでない院長先生もいらっしゃるかとは思いますが…)しかし、結婚・出産となると、仕事を辞めるしか選択が無いのはとても悲しいですし、せっかく育てたスタッフが活躍できる期間がとても短くなってしまいます。
長い目でスタッフを育てる、また帰ってこれる環境を作れないかと。これは院長だけでなく、スタッフ自身がお互いにフォローしあえる文化を作っていかなければと感じています。
ー今後の歯科業界、医療業界に期待することをお教えください。
期待することとしては、歯科医療がもっと患者さんの身近なものになったらなということです。口腔内の環境は先進国の中でもかなり遅れをとっている日本。
口腔内の健康がいかに全身に与える影響があるか、もっと私たちも発信していかなければと感じています。
ー読者の医療職の皆様に一言お願い致します。
資格にとらわれることなく自由に働きましょう!という気持ちと
でも、やっぱり私は歯科衛生士の仕事が大好きという気持ちです。
女性であることがキャリアに影響しない時代を待つだけではなく、自分たちで作っていけるように…頑張っていきましょう!笑
ーアラサー歯科衛生士さん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。
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