#20 2度の産休育休の経験とフルタイム薬剤師両立の日々
2020.04.05 09:00
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Dspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げることを目的に、様々な医療職の方のインタビューを取り上げています。
のぞき見みんなのキャリア20回目の今回インタビューするのは、2児の育児をしながら、現在フルタイム正社員として薬剤師としてお仕事をしている2児ママ薬剤師さんです。
キャリアについてのお考え、医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。
2児ママ薬剤師
薬剤師。2012年に薬学部を卒業後、調剤薬局に就職。その後2度の転職を経て、中小の調剤薬局に勤務。2016年に結婚、2度の産休と育休を得て現在フルタイムの正社員で勤務しています。
趣味は旅行、美味しいご飯とお酒を飲む事。ストレス発散はLiveに行く事。
ーまずは2児ママ薬剤師さんが薬剤師を目指したきっかけをお教えください。
もともと理系の科目が好きで、母が見ていた医療ドラマを良く一緒に見ていて医療職に興味がありました。
一緒に住んでいた曽祖母が、毎日たくさんの薬を飲んでいる姿を見て、薬ってどのように効果が出るのか、こんなにたくさんの薬を飲んでも大丈夫なのか、と疑問や興味を持ったのがきっかけで薬学部に進学を決めました。
手に職を付けることができて、結婚や出産後も長く働くことが出来るので薬剤師を目指しました。
ー2児ママ薬剤師さんは、現在は、どのようにお仕事されていますか?
子供がいるため、時短で働けたらベストなのですが、時短制度がない職場なので近くに住む実家の母の助けを借りて正社員としてフルタイムで勤務しています。パートになる事も考えましたが、今後お金が必要になることを考えるとまだ体力があるうちが頑張り時。もう無理だ、と思うまでは正社員で頑張ろうと思っています。
ー2児ママ薬剤師さんはキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?
もともとが働きたい性格なので、結婚や出産を通して専業主婦になるなど働き方を変えたい、とは思いませんでした。周りの助けは大いに借りてしまっているのですが、働くことを前提に育児や家事をする決心でいました。子供と過ごせる時間は少なくなってしまうので、これで良いのか悩んで葛藤する毎日ですが、やるしかない、という気持ちで取り組んでいます。
ー現在は、育児中とのことですが、どのようにお仕事を両立されていらっしゃいますか?
保育園の送り迎えは旦那や近くに住んでいる母と協力しています。子供の夜ご飯も母にお願いして、私が帰宅後は子供たちをお風呂に入れて寝かしつけるまでノンストップで頑張ります。 食事は週末にまとめて作り置きをしたり、お惣菜に頼り、家事も平日1日と週末にまとめて行っています。
ー育児との両立に関して、現在の働き方ならではのエピソードや感じていることがあれば、お教えください。
フルタイムで働いているため帰宅が19時から20時になります。帰宅後はなるべく早めに子供を寝かせてあげたいため、子供優先に動くので自分の夜ご飯は食べられずに過ぎ去ってしまうか、帰宅途中にパンやおにぎりを頬張るので終わってしまいます。
子供の寝かしつけの際に一緒に寝落ちをしてしまうことがほとんどで、帰宅後の自分の時間はほぼ無いです。見たいドラマは仕事中の昼休みに食事を取りながらケータイの配信サイトで見ています。
ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?
フルタイム勤務 2児ママ薬剤師さんのタイムスケジュール
-
AM6:00
起床、身支度
朝食準備、自分の朝食をとる。
-
AM6:30~7:00
子供を起こす
朝食を食べさせる。
-
AM8:00
保育園送迎、出勤
子供を保育園へ送った後、出勤。
-
AM9:00
勤務開始
-
PM18:00~19:00
勤務終了
-
PM19:00~20:00
子供お迎え
実家に預けていた子供を引き取って帰宅。時間があったら自分の夜ご飯(子供は実家で夜ご飯済み)
-
PM20:00~20:30
お風呂、寝かしつけ
-
PM21:00~22:00
子供就寝
子供と寝落ちしなかったときはその後はプライベートタイム。ゆっくりしたり洗濯物したり。
ー現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫している点は?
仕事の日は朝から夜までノンストップ、さらに週末も育児や溜まっている家事に時間を取られるので本当に体力勝負です。疲れているときは、まず家事を諦めることにしています。お惣菜やデリバリーに頼ったり家族でスーパー銭湯に行ってくつろぐ時間を取ることもあります。できない事は出来ない、で手を抜くことが必要かと思います。
ープライベートと仕事の両立を実現するため今の医療業界に必要なものは何でしょうか?
産休、育休の制度をきちんと整えて、それをきちんと取得できる環境にすること。また、出来たら復帰後の時短勤務も取り入れてほしいです。その為の人材の確保も必要です。
ー今後の医療業界の動きに期待することをお教えください。
薬剤師は特に給料アップがしにくいので、お給料をアップして欲しいです。資格を取るまでにかかった時間、労力、お金、どれも膨大なものです。それぞれの資格を大いに活かせるように副業を認めたり、個人で活躍できる場が広がったり、多岐にわたる働き方が出来れば良いと思います。
ー最後に、これを読んでいる医療職の方に一言お願いいたします。
みなさん、毎日大変ですよね。仲間はたくさんいます!一緒に頑張りましょう!
ー2児ママ薬剤師さん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。本当にみなさん毎日大変ですよね。どこかに同じような状況で頑張っている人がいると思えば、頑張れそうですね。
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