休みなしプライベートなしの看護師時代から育休期間を経て気づいたこと。
2020.04.02 08:00
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Dspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げることを目的に、様々な医療職の方のインタビューを取り上げています。
16回目の今回インタビューするのは、現在育休を経て老健施設へ転職予定の看護師のなおさんです。
キャリアについてのお考え、医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。
なお
看護師。専門学校を卒業に急性期の公立病院へ就職。外科、内科と経験を積んだのち看護師8年目に結婚。出産機に産休育休を経て一旦退職。老人施設へ転職予定。
趣味は旅行。年に一回は家族で海外旅行に行くのが目標。
ーまずはなおさんが看護師を目指したきっかけをお教えください。
生まれたときから先天性の疾患があり、保育園のときに1週間の検査入院をしました。そのとき同じ病室で入院していた他の子供たちを助けたいと思ったのが看護師になりたいと思ったきっかけの一つでした。
ーなおさんは、現在育休とのことですが、その前はどのようにお仕事されていますか?
公立病院で正職員としてフルタイムの看護師として働いていました。
両親から、大きくて安定した病院が安心だからと勧められたのがきっかけでこの病院への就職を決めました。
また様々な科があることで、看護師としての経験を積むことができると思ったのも理由の一つです。
ーキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?
看護師年数があがっていくにつれ、主任などの役職についたり専門看護師になるために勉強し直す先輩が多くいる中、私はどの役職にも分野にも興味が持てずにいました。
しかし業務に従事していくうちに、在宅に帰る患者とも接する機会が多くあり、急性期ではなく在宅でその人らしく過ごすための看護に興味を持ち始めています。
現在は子どもが小さいのであまり考えてはいませんが、将来は訪問看護の世界にも進みたいと考えています。
ー今後は、どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?
出産し子供がいる今、残業も少なく定時で帰れる老人施設への転職を決めました。
また急に休まなければならない事態に備えてパート職員として働きます。
子どもがもう少し大きくなって余裕ができたら、フルタイムへ変更したいと考えています。
ー現在の働き方ならではのエピソードや感じていることがあれば、それもお教えください。
育休に入る前はバリバリ公立病院の急性期で働いていたので、看護師として充実はしていたと思います。またさまざまな患者と触れ合い、最新の治療や手術なども知ることができるのでとても勉強にはなりました。
しかし残業が多いことや休憩や休みが少なく、プライベートを充実させることはなかなか難しかったです。
ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?
勤務していた時のタイムスケジュール
-
-
AM 5:50
起床、朝食
身支度や準備
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AM6:30
通勤
-
-
AM7:30
職場に到着
情報収集開始
-
AM8:40
勤務開始
-
PM12:00
お昼休憩
-
PM18:00
勤務終了
-
PM19:30
帰宅・食事
-
PM20:00
お風呂
-
PM21:00
自由時間
-
PM23:00
就寝
ー現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫している点は?
育休に入る前は急性期病院で働いていたので、それこそ残業しまくりの休憩なしでもバリバリ働いていました。
それが当たり前だと思っていたからです。しかし今後は子育てや家事と両立しながらの仕事になるので、いかに効率よく仕事をして帰るかが目標になりそうです。その育児、家事と仕事の両立をうまくすることができるのかが不安に思っています。
ープライベートと仕事の両立を実現するため今の医療業界に必要なものは何でしょうか?
必要なものは仕事を時間内にきちんと終わらせて帰る、プライベートはプライベートを楽しむという全体の雰囲気が必要だと思います。
私の働いてきた病院では少なからず残業してなんぼ、残業しないで定時で帰るなんて非常識という世界でした。
そのため疲労が溜まり休日は寝て過ごすことが多く、プライベートなんてないようなものでした。上の人から残業をしないように働きかけていく活動が必要だと思います。
ー今後の医療業界に期待することをお教えください。
看護師はじめ、医療従事者の心身的なサポートが大切だと思っています。働いている場所にもよりますが、仕事を楽しい、生きがいだと思っている看護師は少なく、苦痛で疲弊しているスタッフが多い印象があるからです。
現在新型コロナウイルスなど、常に命の危険と隣り合わせの場所で患者の命を守っています。そのような看護師はじめ医療従事者に対して、手当てを厚くしたり休日が取れやすいように整備するなどの取り組みがあればいいと思います。
ー最後に、読者の医療職の皆様に一言お願い致します。
医療職は、心身共に疲弊することも多く辛い職種です。しかし育休で約1年間家庭に入ってわかったことは、様々な人の命を預かる看護師という仕事はとても誇らしい仕事であるということです。従事している自分にもっと自信を持って、これからも看護師を続けていきたいと思います。
ーなおさん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。これからのお仕事復帰も頑張って下さい。
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