#42 介護福祉士の経験から看護師へ転身の決意。訪問看護師のキャリアインタビュー。

#42 介護福祉士の経験から看護師へ転身の決意。訪問看護師のキャリアインタビュー。

2020.05.21 09:00




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医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げるDspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、様々な医療職の方をインタビューします。

 

42回目は、介護福祉士から看護師に転身されたゆかさんです。ゆかさんは、訪問看護師として働いていて、現在は育休中です。

 

看護師を目指したきっかけや、キャリアに関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。

 

 

ゆか

 

看護師。介護福祉士。介護福祉士として老人保健施設3年勤務。大学病院や総合病院で7年勤務し訪問看護師として勤務。

2児の母。現在は育休中。趣味は漫画を読むこと。

 

 

 

 

ーまずはゆかさんは、介護福祉士から看護師になられているとのことですが、看護師を目指したきっかけをお教えください。

 

高校生の時に介護福祉士を取得しました。卒業後、介護福祉士として老健で働いていました。働き初めて1年目の時に急変にあたりました。その利用者さんは若い私をとてもかわいがってくれました。その方の介護をすることはとても楽しくやりがいを感じていました。

夜勤中にその方は急変を起こしました。私は何もできず、また何もさせてもらえず部屋を追い出されました。

その時、介護士は生活支援はできるけれど、急変の時は何もできないということを改めて痛感しました。誰よりも熱心に利用者さんをみていても、急変等の医療的なことが必要な時には本当に無力なんだと感じました。この出来事がきっかけとなり看護師を目指しました。

 

 

 

ーゆかさんは、現在どのようにお仕事されていますか?

 

訪問看護師としてフルタイムで働いています。

大学病院ではがん患者の治療にたずさわっていました。亡くなる方が多い病棟で、自分が望むところ(自宅等)で亡くなることができない方をみた時、より自分らしく生きていけるよう、また望むところで最期を迎えられるように患者さんが住み慣れた自宅で看護がしたいと思うようになりました。

 

 

 

ーキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?

 

キャリアの選択に悩んだことはあります。在宅看護を選択するときです。

在宅看護を選択すると、医療行為をする機会が少なくなります。もう少し病院で学ぶこともあるのではないかとも思いましたが、今後は在宅がメインになってくる国の動きもあるので早めに在宅看護に転職することを選択しました

 

 

 

ー今後は、どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?

 

訪問看護は続けたいと思っています。2人目を出産したので、時短勤務にしようか悩んではいます。

 

 

ー現在の働き方で感じていることがあれば教えてください。

 

子どももいるということで、夜間訪問は免除だったり、患者さんの訪問時間は決まっているので、子育てとの両立はしやすいと思っています。

 

 

 

ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?

 

 

訪問看護師ゆかさんの1日タイムスケジュール

 

    • AM 6:30

      起床

      自分の準備

    • AM7:00

      子供起床

      子どもの準備

    • AM7:45

      通勤・保育園送り

       

    • AM8:10

      職場到着

       

    • AM8:30

      仕事

       

    • PM17:15

      勤務終了

      残業があれば1時間程度

    • PM18:30

      保育園お迎え

       

    • PM18:45

      自宅

       

    • PM19:15

      入浴

       

    • PM20:00

      夕食

       

    • PM21:30

      子供寝かしつけ 

      そのまま一緒に寝てしまうこともありますが、そうでないときは残りの家事をしたり、テレビをみたりします。  

    • PM23:00

      就寝

       

 

 

 

 

ー現在は育休中とのことですが、これからキャリアを継続する上で、心配なことなどと、それに対して対策などはされていますか?

 

2人目を出産し、時短勤務にするべきか悩んでいます。子ども2人だと発熱等の体調不良の対応は2倍になります。有給ではまかなえないので、対策としては祖父母の力を借りています

子供一人でのフルタイムはとても大変だったので、特に勤務時間に関しては悩んでいます

 

 

 

ープライベートと仕事の両立を実現するため今の医療業界に必要なものは何でしょうか?

 

看護師の確保だと思います。

確保といっても、離職率が高い職業でもあるので、どのように離職率を低くしていくかが大切だと思います。

例えば、看護師を続けている方が結婚や出産を機にやめなければならないように働き方を配慮していただきたいと思います。私もですが、病院看護師は残業当たり前、時短勤務でもすぐに上がれないことが多いとききます。このような部分が解消されると離職率も低くなり、潜在看護師も多くならないかと考えます

 

 

 

ー今後の医療業界に期待することをお教えください。

 

働きたいと思う医療従事者がやめなくていい環境作りをしていただけると嬉しいです。そのために、私はできる限り在宅の現場で働き続け、声を出していきたいと考えています。

 

 

 

ー読者の医療職の皆様に一言お願い致します。

 

私は看護師という職業を誇りに思っています。この仕事をやめたいと思ったことはありません。それは患者さんから様々なことを学ばせてもらい、大事な人生・命をみせてもらっていることはあたり前ではないと考えているからです。辛いことも多い職業ですが、医療従事者の方、一緒に頑張っていけたら、嬉しいです。

 

ーゆかさん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。ゆかさんのご経験談は、看護師を目指したい医療職の方の後押しになりそうですね。

 

 



 

 

 

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