#70 ワークライフバランスを重視した環境の選択 診療放射線技師インタビュー
2021.12.16 09:00
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医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げるDspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、様々な医療職の方をインタビューします。
70回目は、診療放射線技師としてワークライフバランスを重視したキャリアを積んでいるたけさんに、キャリアや医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。
たけ
診療放射線技師。私立大学を卒業後、診療放射線技師の資格を取得。
新卒で関東の大学病院に5年間勤務、系列病院への異動の経験あり。6年目から愛知の民間病院に転職。
趣味は料理。YouTube鑑賞。
ーまずは、たけさんが、診療放射線技師を目指したきっかけをお教えください。
高校生時代に、骨折でレントゲンを撮ってもらった時に、初めて診療放射線技師という職業を知りました。
放射線という人間の目に見えないものを、見えているかのように扱い、医療画像を作る現場の技師さんの姿は、当時の私にはとてもかっこよく見え、同時にこの仕事をやりたいと思いました。
この経験から興味を持つことができ、本格的に目指したきっかけになりました。
ー現在は診療放射線技師としてどのようにお仕事をしていますか?
現在は、400床規模の総合病院に勤務しています。自宅から歩いていける範囲の場所に病院があります。土日休みで月に2回の当直業務があり、残業も少なくほとんど定時に終わっています。
1日の担当業務ですが、午前と午後で担当業務が割り振られています。例えば、午前はCT、午後がレントゲンといったようにです。
しかし、中規模の病院で人員に限りがありますので、人手が足りないところに柔軟に対応する必要があり、担当を掛け持ちするということが多々あります。
ーたけさんは、今までにキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?
キャリアの選択で本気で悩んだのは、5年目の時でした。私は最初、大学病院に勤めていました。その当時は、症例が集まるところで経験を積み、知見を広げたいというのを第一に職場環境を選んでいましたが、業務の大変さに自分がついていけず、もう少しワークライフバランスを重視した環境に移りたいなと思い、今の職場を選びました。
やはり、職場を変えるのは勇気が必要でしたが、今の環境に満足しています。
ーそのような経緯があったのですね。現在は、民間の病院にご勤務されているとのことですが、現在の働き方ならではのエピソードや感じていることをお教えください。
現在の職場は、1ヶ所のみの勤務先で、異動がないのでキャリアの構想を練りやすく、かつ、引越しの心配もありません。
最初の勤務先の大学病院は系列病院を含め、4ヶ所の病院を保有していました。入職時に、新人は振り分けられるのですが、必ずしも自分の希望通りになるとは限らず、かつ異動も頻繁にあります。実際、自分も一度異動を経験しており、自分の考えていたキャリアを、環境が変わるごとに順応させなければならないという大変さがありました。
今の職場に転職をして、異動の心配がなくなったことにより、心の余裕が持てましたし、安定してキャリアを形成することができていると思います。
ーたけさんが医療特化型クラウドソーシングサイトDspace(本サイト)に登録したきっかけと、当サイトのように医療のスキルを生かして医療機関や企業からお仕事が受けられるダイレクトマッチングプラットフォームに今後期待することをお教えください。
きっかけは、Dspaceさんの診療放射線技師とライター業を両立させている方のコラムを読んだ時です。こんな働き方をされている方がいるのだと驚きましたし、自分も職場以外で本業のスキルをアウトプットできる場所が欲しいと思い、登録させていただきました。
まだまだ診療放射線技師でフリーランスという働き方をしている方は、ごくわずかだと思いますし、周りにはいません。ですが今後、ダイレクトマッチングプラットフォーム内でのやりとりが盛んになり、フリーランスの診療放射線技師が活動する土台となることを期待しています。
ーサイトをご覧になったことがきっかけでご登録いただいたのですね!どうもありがとうございます。今後、柔軟なプラットフォームとして信頼を築きつつ成長できるように努めて参りたいと思います。
ーたけさんは、今後どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?
今後の展望としては、「フリーランスの診療放射線技師」になることを目指していきたいと考えています。フリーランスが新たなスタンダードになることを見据え、何か一つでもいいので他の人と差別化ができるようにスキルアップをしていきたいです。
また、フリーランスになれば、実家の両親の面倒をみるために仕事をやめて実家に帰るという悩みが解決されるので、プライベートも大事にして仕事をしていきたいと考えています。
ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していますか?
のタイムスケジュール
-
-
AM 6:00
起床、朝の準備
-
AM7:30
通勤
-
AM8:00
職場に到着
-
AM8:30
勤務開始
-
PM12:00
昼休憩
-
PM17:45
退勤
-
PM18:30
自宅に到着
-
PM19:00
夕食
-
PM20:00
趣味・勉強
-
PM22:00
お風呂
-
PM23:00
就寝
-
ーたけさんが、現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫している点はなんですか?
どこの施設でもそうだと思いますが、施設ごとの運用や、人員の関係で必ずしも希望の部署に配属になるとは限りません。最悪、やりたい業務ができない可能性があり、このことが大変なことだと感じています。
今後70歳が定年になる可能性がありますので、モチベーションの点から言っても、やはり自分のやりたいことができた方が楽しく勤まると思います。
そこで、もちろん自分の意見を主張し続けることも大切ですが、あまりこだわりすぎず、視野を広く持っておくのが大切だと思います。例えば、プログラミングを学んで業務に生かすなどです。このようにして長いキャリアと向き合っています。
ー医療以外のスキルアップ にも取り組まれているのですね。
現在の医療業界で課題に感じていることはありますか?また、今後の医療業界に必要なものは何だと思いますか?
医療業界でも副業をどんどん容認していくべきだと感じています。
以前の職場も、現在の職場も医師は、施設の掛け持ちが容認されていて、コメディカルでは容認されていなかったりといったこともあり、世の中の流れに対応しきれていない部分があります。
医療機器などの発展は目まぐるしいほど早いですが、意外と現場では、出勤簿に印鑑や、給料明細が紙運用であったりと、昔からの習慣というものはなかなか改善されていないというのが現状です。この点でもっと柔軟に対応していくことが必要だと感じています。
ー最後に、この記事を読んでいる医療職の皆さまにひとことをお願いします!
こんなご時世で、業務負担も増えた方もいらっしゃると思いますが、一緒に力を合わせて乗り越えましょう。
そして、各々のキャリアのためにも頑張りましょう。
ーたけさん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。
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