#43 自分に何が出来るか。若手理学療法士の悩みと向上の日々。
2020.05.25 09:00
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医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げるDspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、様々な医療職の方をインタビューします。
43回目は、理学療法士としてお仕事をしている必死なPTさんです。必死なPTさんクリニック勤務経験3年の理学療法士さんです。
キャリアや医療業界に関してのお考えについて教えていただきました。ぜひご一読ください。
必死なPT
理学療法士。私立4年制大学理学療法学科にて理学療法士取得。
卒業2年目に結婚し結婚を機に、回復期リハビリテーション病院から整形外科クリニックへ転職。
趣味は映画鑑賞、ドライブ。
ーまずは必死なPTさんが理学療法士を目指したきっかけをお教えください。
学生時代、祖父がリハビリを受けている姿をみて理学療法士に魅力を感じて目指しました。
ー必死なPTさんは、現在は、どのようにお仕事されていますか?
整形外科クリニックにて外来リハビリを行っています。
外来ですが、術前から術後早期の方やその後の回復期、維持期まで幅広くリハビリを提供できるところが魅力で選びました。
ーキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?
キャリアの選択する上ではあまり悩むことはありませんでした。
誰かのためになりたいという強い思いがあったので、悩むことなく決めることができました。
ー今後は、どのようにお仕事をしていこうと考えていらっしゃいますか?
まだまだ未熟者です。当分は整形外科クリニックにて勤務を続けたいと考えています。整形外科的な知識、技術の向上もより一層高めていきたいです。
ー現在の働き方ならではのエピソードや感じていることがあればお教えください。
クリニックは総合病院や回復期病院と比較して担当する患者様が多く、一人あたり1~2単位で行います。また、週に1~2回の通院でリハビリを行うため即効性のある技術が求められます。
シフト制ではなく週休2日で祝日も休みなので家族と休みが合わせやすく、家族がいる家庭はいいと思います。
ーお仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?
理学療法士 必死なPTさんの1日のタイムスケジュール
-
-
AM 7:00
起床、朝食
-
AM7:50
通勤
自転車で通勤。約20分
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AM9:00
診療開始
-
PM13:00
午前診療終了
-
PM13:00~15:00
昼休み
-
PM15:00
午後診療開始
-
PM19:00
午後診療終了
-
PM19:30
帰宅
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PM20:00
夕食
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PM21:00
映画鑑賞・勉強
-
PM23:30
就寝
-
ー現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫している点は?
理学療法士というお仕事は近年注目されてきており、養成校も増えています。
しかし、その一方で質より量を求める傾向になってきており全体的に知識や技術が年々低下してきているといわれています。
私自身も新卒で入職したときに上司からそのように言われていました。
医療に完璧な答えはありません。
日々悩みや疑問を抱えながら仕事をしている人がほとんどです。
その悩みや疑問対し、自分なりに知識、技術を勉強していく必要があります。
医療に関して正解がないという中で患者様に自分は何ができるかということを1年目、2年目は毎日のように悩んでいた日々でした。「なんでよくならないんだろう」「どうしたら良くなったと思われるだろう」と悩んでいました。
そんな中で、ある上司からのアドバイスで「自分に目が行き過ぎている。治るのも治すのも患者様だ。」という言葉も貰い非常に感銘を受けたことがあります。
私の場合、週末はセミナーや勉強会に参加し治療技術、知識を身に付けていく日々を送っています。また、直接医師へ相談へ行くなど、多職種と連携を取ることで幅広く知識を吸収することができます。このように常に勉強を重ねていくことになりますが、実際に治療したときに患者様から喜びの声を頂けた時は救われます。そのためにまた頑張ろうと思えます。
ープライベートと仕事の両立を実現するため今の医療業界に必要なものは何でしょうか?
医療業界は基本的に患者様最優先であることから、プライベートを優先させることが難しい傾向にあると思います。また、昔ながらの働き方が根強い気がします。これからはIoTなどのテクノロジーの進歩を基に、より効率性を求めていくことが必要になると考えます。
ー今後の医療業界の動きに期待することをお教えください。
理学療法士という仕事は年々養成校も増えており、質の低下が危惧されています。エビデンスのない技術の開発が多くなっていることも背景にあると思います。質が低下していると言われないように、エビデンスに基づいた医療を提供していけるような医療現場が多くなることを期待します。
ー最後に、これを読んでいる医療職の方に一言お願いいたします。
日々のリハビリやキャリア選択に悩んでいる方がいましたらぜひ私の経験を参考にしていただけたら幸いです。
ご一読どうもありがとうございました。
ー必死なPTさん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。
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