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ケアマネージャーになるには?仕事内容・受験資格と効率的な取得方法

2019.07.29 00:43

医療に従事している方であれば誰でも一度は関わったことのあるケアマネージャー。

資格取得に対して興味を持ったことのある方も多いのではないでしょうか。

仕事をしながらあるいは仕事を現在していなくても要件を満たしていれば資格取得に挑戦でき、キャリアアップにもつながります。今回はケアマネージャーとはどんな仕事なのか、資格取得はどうすればいいかご紹介します。

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは

ケアマネージャーとは正式名称を介護支援専門員といいます。介護保険法に基づいて、要介護者や要支援者、家族などからの相談に応じて要介護者の心身の状況に応じて適切なサービスが利用できるように支援する職種のことを指し、介護法第7条5項(参考2)で定められています。(参考1)

 

女性が多い

 

平成30年の厚生労働省による調査では、ケアマネージャーは女性が圧倒的に多く、約8割が女性で、年齢は40歳~50歳代が最も多いとしています(参考2)。また、ケアマネージャー以外の保有資格についてみてみるとケアマネが配属されている事業所によって多少の変動はあるものの、概ね1番多いのが介護福祉士、次に介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)、社会福祉士、看護師の順になっています。

 

高齢化に伴うケアマネージャーの需要

 

近年の日本における高齢化社会の影響で介護職の需要は高まっています。そのため、ケアマネージャーという資格そのものの需要は高いことが推測されます。専従として雇ってくれる施設も増え、ケアマネージャー一本で仕事をしていくという方も増えているようですが、多くの方が現在持っている資格との兼務でケアマネージャーの仕事に従事しているようです(参考3)。

 

ケアマネージャーの業務内容・平均日給

ケアマネージャーの業務内容

ケアマネージャーの業務は、介護サービスを受ける利用者及びその家族に対して心身の状態にあったケアを提供できるように調整していくことです。

具体的には利用者の状況をアセスメントしたうえで適切なケアプランの立案、サービスの提供方法やサービスに関する説明、サービス担当者会議の開催、(サービスを受けてみて)利用者がどのような反応を示すかのモニタリング、主治医や介護支援事業所との連携などが主な業務です。(参考4)

ケアマネージャーは居宅介護支援事業所に多く所属しています。他にも、介護施設においてはケアマネージャーの配置が義務付けられているところもあり、そのような施設で勤務をすることになります。(参考5)

 

ケアマネージャーの平均給料

気になるケアマネージャーのお給料事情についてです。

平成24年のデータによると、ケアマネージャーの1か月の平均給料は271,871円です。(参考6)

給料は、経験年数や保有資格、従事している事業所などによっても大きく異なります。

給料の相場感としては介護福祉士よりも多く、看護師よりもやや少ないと考えておくとイメージができるのではないでしょうか。また、職場によってはケアマネージャーの資格取得手当がつくのみというところもあるようです。

 

ケアマネージャーの受験資格・資格条件・受験方法(2019年最新)

ケアマネージャーの受験資格は平成30年に変更されています。(参考7)

現在のケアマネージャーの受験資格は2つあります。

 

①所定の国家資格と5年の業務

まず1つは、国家資格を取得後、 登録してからの業務 5 年かつ900日 以上 ある者です。

これに該当する国家資格は以下の通りです。

医師

歯科医師、歯科衛生士

薬剤師

看護師、保健師、助産師、准看護師

理学療法士、作業療法士

あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師

栄養士(管理栄養士)

義肢装具士、 言語聴覚士、視能訓練士

社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士

 

これらの資格を所持していて業務を該当する年数こなしていたとしても要援護者に対する直接的な業務を行っていることが条件となりますので、そうでなければ対象外になってしまいます。

 

②所定の施設での相談援助業務が5年

もう1つは次の施設等において法により必置とされる相談援助業務に従事した期間が5年かつ900日以上ある者です。

 

次の施設とは

 

特定施設入居者生活介護施設、

地域密着型特定施設入居者生活介護施設、

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護施設、

介護老人福祉施設、介護老人保健施設、

介護予防特定施設入居者生活介護施設、

障害者総合支援法に基づく計画相談支援に規定する施設、

児童福祉法に基づく障害児相談支援事業に規定する施設、

生活困窮者自立相談支援事業所

これらの施設において生活相談員などとして活動している方が受験資格に当てはまります。

 

①②のどちらかに該当していれば受験資格があります。

 

ケアマネージャーの資格の受験方法

受験を受ける際は、まず受験地を確認しましょう。(参考8)

受験地は申込日時点で受験資格該当業務に従事している場合は、その「勤務地の都道府県」になります。

申込日時点で、受験資格該当業務に従事していないならば、「住所地のある都道府県」で試験を受けます。

受験地の確認が取れたら、申込書及び実務経験の証明書、国家資格取得の証明書と一緒に申し込みをします。

 

ケアマネージャーの試験様式

試験は五肢複択方式で、解答はマークシート方式です。

試験時間は120分で出題問題数は60問になります。尚、点字受験者や弱視等の受験者においては回答時間の配慮もあります。

ケアマネージャー受験資格免除がある?

実は以前までケアマネージャーの受験において持っている国家資格によって受験科目の免除という措置が取られていました。しかし、これは2015年に廃止され、現在は科目免除される国家資格はありません。そのため、全員が同じ試験項目を受けることとなります。

 

ケアマネージャーに最短でなるには? 準備期間の目安

ケアマネージャーは、そもそも受験資格を満たすまでに最短でも5年かかります。

受験資格が得られたというところで早めに準備して受験したいものです。

また、ケアマネージャー資格は1年に1回しか試験がないので1回逃してしまうとまた1年後になってしまいますので注意しましょう。

介護支援専門員実務研修受講試験の試験問題の作成及び合格基準は都道府県に委託されているので、試験内容や合格点においては都道府県ごとに異なります(参考9)。

しかし、売っている参考書などは全国共通です。(次の項でおすすめ参考書をご紹介します。)

 

ケアマネージャーの試験を受けるための勉強期間ですが、これは結論から言うと、人によります。

筆者がケアマネージャー資格保持者5名にヒアリングをしたところ、勉強時間の平均は約6か月ほどでした。ケアマネージャーの資格取得の勉強期間として以下の2つのパターン例をご紹介します。

 

働きながらゆっくりと時間をかけるパターン(6ヶ月~1年)

働きながらケアマネージャーの資格を取得した方の多くは勉強時間の確保に悩まされます。

介護施設など現在ケアマネージャーの試験問題内容とリンクするところで働いている方は、仕事も勉強の一環となるため、あとは試験問題の内容を勉強するだけです。そういった方は概ね6か月前後の準備期間で取得することが多いようです。

一方、ケアマネージャーとは無縁な業務のお仕事をしている方は、一から勉強する必要があるため、仕事をしながらだと、1年間程度の勉強期間で取得することが多いようです。

実際に仕事をしながらケアマネージャーを取得した方のお話によると、勉強時間は仕事の休憩時間、夜勤後、仕事の休みの日、仕事後の夜の時間を使い、仕事の日は1~2時間、仕事のない日は3~5時間程度の勉強時間を確保したそうです。

 

働かずに短期集中するパターン(3ヶ月~6ヶ月)

現在産休や育休で休職中、もしくは専業主婦(あるいは主夫)の方はこの時間の中で短期集中で資格取得をしている方も見受けられます。このパターンでは、1日3~5時間程度の勉強時間を確保して合格する方が多いようです。

特に産休中の方は、出産後に勉強時間を確保できないことを懸念して産休中に資格を取ってしまったという意見があります。

短期集中で取得する場合は、独学のほか、通信教育や予備校へ通学して資格取得をするパターンもあります。

 

ケアマネージャー資格取得のための参考書3選

それでは、ケアマネージャー資格を独学で取得しようと考えている方に、ケアマネージャー資格取得のためのおすすめの参考書を3冊ご紹介します。

 

1. ケアマネジャー試験過去問一問一答パーフェクトガイド(中央法規)


ケアマネージャー試験において絶対にやっておきたいのが過去問。過去問を網羅できればケアマネ試験をクリアできるといっても過言ではありません。この本は過去問がしっかりと乗っておりボリュームもあります。何回も繰り返すということは難しいかもしれませんが最低でも1周しておけば合格に近づけるでしょう。

 

2. ユーキャンのケアマネジャー 速習レッスン(U-CAN)


特にケアマネージャーの問題と馴染みのないところで働いていたという方におすすめです。とても見やすく解説もわかりやすいので、ケアマネ試験の入門書として重宝します。こちらをまずは解いてみてからステップアップして他の教材に手を出すというのもよいかもしれません。

 

 

3. ケアマネージャー基本問題集(晶文社)

1頁に問題と解説がのっているかなり見やすい参考書です。一問一答式で時間がなくても簡単に解きやすいというところがポイントです。

なので、仕事の休憩中や試験本番前にはこれだけ持って行って苦手なところを梳いていたという方も。上下巻で出ています。

 

 

参考書を選ぶ際のポイント

参考書選びの際のポイントは、当然ですが、1つは自分に合ったものを選ぶこと。

2つ目はなるべくテキストの出版社をそろえることです。出版社をそろえたほうが見やすさや解説なども整うため、混乱しなくて済みます。

 

 

参考サイト

1. 東京都福祉保健局 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kourei/shikaku/senmon.html

2. 独立行政法人福祉医療機構 https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/kaigo/caremanager/caremanagerworkguide/caremanagerworkguide_01.html

3. 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000500278.pdf

4. 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002lhiz-att/2r9852000002lhlo.pdf

5.独立行政法人福祉医療機構 https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/kaigo/caremanager/caremanagerworkguide/caremanagerworkguide_01.html

6. 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000047617.pdf

7.山梨県社会福祉協議会 http://www.y-fukushi.or.jp/renew/work_learn/04/temp/h30.pdf

8. 公益財団法人東京都福祉保健事業財団 http://www.fukushizaidan.jp/101caremanager/shiken.html

9. 公益財団法人社会福祉振興・試験センター http://www.sssc.or.jp/shien/

【ライター】RAY 看護師

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