【キャリアインタビュー】 臨床検査技師の私が医療ライターをはじめた理由

【キャリアインタビュー】 臨床検査技師の私が医療ライターをはじめた理由

2019.09.20 08:02




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医療職というのは、一般的な会社員と違い、大企業という大きな母体もなければ、職種や専門も比較的細分化されているので、進路・育児・結婚・介護・病気と何かキャリアに悩んだ時、意外と、身近に似た境遇がいず、誰にも相談できないということが多々あると思います。

おそらく専門の道に進めば進むほど、似た境遇の人は少なくなっていくかもしれません。

そこで、Dspace Plusでは様々な医療職のみなさまのキャリアインタビューにより、違う職種のキャリアを覗いたり、悩みが似ている方の経験談をみたりすることで、『キャリア』ひいては『人生』に対しての視野を広げられることを目的に、様々な医療職の方にインタビューをしていく予定です。

 

今回は、現役の臨床検査技師でありながら、ライター業もされている女性、nobi-nonさんにインタビューしました。

nobi-nonさん

国立大学を卒業後、臨床検査技師の資格を取得。

新卒で地方の中核病院に入職し24時間365日仕事漬けの日々を6年間送る。

結婚を機に別の総合病院に転職し、3年ほど勤務。

執筆活動は9か月の駆け出しライター。医療記事執筆からブライダル記事まで幅広く執筆中。

【ページの最後にnobi-nonさんの過去実績のリンクを掲載しています。ぜひご覧ください】

 

 

Q. 臨床検査技師を目指したきっかけと、やりがいをお教えください。

 

病気で苦しむ親族を見て「病気の早期発見に携わりたい」と思ったことが、臨床検査技師を目指すきっかけになりました。

臨床検査技師は他のどの医療スタッフよりも先に病気を見つけることができる仕事です。

病気を全く疑っていない患者さんの病気を見つけ、早急に治療を開始できた時には臨床検査技師としてのやりがいを感じます。

 

Q. 臨床検査技師をしながら、ライターのお仕事もされていらっしゃいますが、何かきっかけはありましたか?

結婚を機に新卒で入職した総合病院を退職し、別な総合病院へ再就職しました。

再就職先の職場はワークライフバランス重視の職場だったのですが、ハードワークに慣れていた私には物足りなく感じました。

そんな折、妊活の情報収集をした際にインターネット上で信憑性の低い医療情報を数多く見かけました。

当時WELQ問題(※)から数年経過していましたが、それでもなお状況が改善されていない現実が衝撃的でした。

不妊に対しエビデンスのない対処のみを続けている人に対し、正しい医療情報を提供したいと思うようになりました。

 

 

※WELQ問題・・・DeNAが運営するメディア”WELQ”による根拠に基づかない医療系の記事が上位検索を占めていた問題。

 

Q.ライターの仕事を始めるに当たって、不安だったことや、スキルアップに取り組んだこと(取り組んでいること)などありますか?

「正しい医療情報を提供できているか」という点は始めた当時から現在まで常に不安です。

私の執筆した記事をきっかけに、医療機関を受診する人もいれば治療をやめてしまう人もいるかもしれません。

そのため、読者の人生を左右しかねないというプレッシャーはいつも感じています。

 

根拠のない情報を提供しないために、国や学会が発行するガイドラインや、医学論文をもとに記事を執筆しています。

また、読者に勘違いをさせぬよう、表現の吟味も欠かせません。

 

Q.現在は、どのようなスケジュール・仕事量で本業とのバランスをとっていますか?

「この時間は必ずライター業に当てる」というようなスケジュールの決め方はしていません。

少しでも作業ができそうな時間を見つけて作業しています。

最近はスマートフォンで何でもできるようになったので、クライアントさんとの簡単なやり取りや、リサーチはテレビのCM中や家事の合間にやってしまいます。

おかげでクライアントさんからは「連絡が早くて助かる」と好評です。

 

Q.最後に、ライターのお仕事以外で、ワークライフを保ちながら臨床検査技師のスキルを活かせるとしたらどういうお仕事や環境があれば理想的だと思いますか?

臨床検査技師は女性が多いので、産休育休を取得しやすい環境整備が必須だと思います。

育休の取得しやすさや時短勤務の選択のしやすさはもちろんですが、それをフォローしてくれるスタッフへの配慮も進んでいく必要があると考えます。

また、近年は病理医の遠隔診断が広く普及するようになりました。臨床検査技師も顕微鏡を用いることが多いので、このシステムを応用して遠隔での検査業務もできるようになるのではないかと漠然と考えています。在宅での作業となると個人情報の問題もあり難しい点もあるかと思いますが、実現すれば潜在臨床検査技師も活躍できるのではないでしょうか。

 

 

ーインタビューへご協力いただきどうもありがとうございました。

臨床検査技師だけでなく、ライターとしてのお仕事にも取り組むnobi-nonさん。

結婚・育児と仕事をペースダウンするタイミングがあると思いますが、ハードワークに慣れていて物足りなく感じる医療職の女性は多いはず。nobi-nonさんのように、本業とはまた違う新しいお仕事に挑戦したいと思った方もいるのではないでしょうか?

 

実は、弊社もnobi-nonさんにライティングの依頼をさせていただきました。

上手に時間を使い、臨床検査技師として活躍しつつライター業もこなすnobi-nonさん、今後ますますご活躍の場が広がっていくことと思います。

 

 

【nobi-nonさんのブログ・過去のライティング実績はこちら】https://nobinobi-nonchan.com/portfolio

【nobi-nonさんに依頼する】Dspaceのクリニック会員・企業会員(オファー権限のある有料会員様/新規登録は31日間無料)なら、Dspaceマイページ > work一覧 からオファーを送ることも可能です。

 

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