#34 育児をしながら、独立・開業した理学療法士のキャリアの道
2020.04.28 09:00
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Dspace Plusの「のぞき見みんなのキャリア」では、医療職の方のキャリアや人生に対しての視野を広げることを目的に、様々な医療職の方のインタビューを取り上げています。
34回目の今回インタビューするのは、独立・開業しお仕事をしている理学療法士のsatoさんです。
キャリアについてのお考え、育児との両立について教えていただきました。ぜひご一読ください。
sato
高校卒業後、理学療法士養成校に入学。4年間専門知識、実習を経験し理学療法士免許を取得。8年間病院に勤務。妊娠を機に退職。病院退職後は保険適応外のリハビリを提供しています。
趣味は音楽鑑賞、読書、子供と遊ぶこと。
ーまずはsatoさんが理学療法士を目指したきっかけをお教えください。
小学校の頃から人間の体の仕組みに興味がありました。またスポーツも好きで、自身もずっとバスケットボールをやってきたのでスポーツに携われる仕事がしたい!と思い理学療法士を目指しました。
ーsatoさんは、現在は、どのようにお仕事されていますか?
現在は妊娠中や産後のお母様を中心とした整体を行っています。
この道を選んだきっかけは、自分の妊娠・産後のトラブルです。妊娠や産後のからだって、とても大変で…痛いし…動きにくいし…だけど誰にも頼ることが出来ないんです。自分がそのような事を経験したので、自身の理学療法士の知識・技術を生かして妊娠中・産後のママに寄り添いたいと思いました。
ーキャリアの選択を悩んだことはありましたか?現在のキャリアに進むに当たって、どう決断しましたか?
病院を退職して、自身で経営することは経済的に多少の不安はありました。しかし私がこの選択を出来たのは、夫が安定した収入を得られる仕事をしていてくれてるからだと思っています。
ー現在は、育児中で経営もされているとのことですが、どのようにお仕事を両立されていらっしゃいますか?
父母と義父母が近くに住んでいるので、私が仕事の時は母や義母に子供をお願いしています。また夫の仕事が休みの日は協力してもらっています。基本的には子供を優先とした生活をしています。子供が近親者にお願いできる時に合わせて働いています。
ー育児との両立に関して、現在の働き方ならではのエピソードや感じていることがあれば、お教えください。
経営をしていると、お客様の整体やトレーニングなどの実務以外にもやらなくてはならないことが沢山あります。(ホームページ管理、SNS、広告など)
その時間を作るのが難しく、子供が寝てからの深夜の時間に業務を行っています。寝不足な状態での育児と家事も大変です。
ーsatoさんは、お仕事の日はどのようなスケジュールで生活していらっしゃいますか?
開業 理学療法士 satoさんの1日のタイムスケジュール
-
-
AM 7:00
起床・朝食
-
AM8:00
子供送り出し・通勤
-
AM10:00
仕事
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PM15:00
子供のお迎え
夕飯の買い物
-
PM17:00
帰宅
夕飯の支度・子供と一緒に風呂
-
PM19:00
夕食
後片付け・遊びタイム
-
PM21:00
仕事
実務外業務
-
PM24:00
就寝
-
ー現在キャリアを継続する上で、大変なことと、それに対して工夫している点は?
自身で経営しているため、お客様の集客に苦労をしています。集客が出来なければ今の働き方を継続することは困難です。そのために集客につながるような発信を日々欠かさず行っています。また周囲の同業者ともコミュニケーションをとって情報共有を心掛けています。
ープライベートと仕事の両立を実現するため今の医療業界に必要なものは何でしょうか?
私は安定した収入がプライベートの充実に繋がると思っています。特に理学療法士は他の医療職に比べ、低収入・昇給の少なさを感じている人が多いと思います。しかし一部の理学療法士はそのキャリアを生かした様々な稼ぎ方をしています。理学療法士にも様々な働き方があると思います。それをポジティブに捉えて活動できる人が増えることが必要だと思います。
ーsatoさんが、今後の医療業界の動きに期待することをお教えください。
私が行っている様な民間の保険適応外のリハビリを頼りにしている人は沢山います。医療で行き場がなく、民間を頼りにして来てくださいます。医療と民間が協力し合えるような、お互いが認め合えるような業界になって欲しいと思います。
ー最後に、このインタビューを読んでいる医療職の方に一言お願いいたします。
子供が出来たら今までの様には働けないこともあると思います。しかし理学療法士は病院や介護施設、訪問、教育、研究など様々な働き方があります。自分に合った働き方を探していってほしいと思います。
ーsatoさん、今回は貴重なご経験をお話いただき誠にありがとうございました。
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